HISの平均年収は549万円【2025年10月期・最新有報】年齢を42歳に揃えると674万円で近ツー逆転|業績・給与体系・ガバナンスの現在地

株式会社HISの年収情報

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✈️ 企業年収データベース【2025年10月期・最新有報】
HISの平均年収は549万円
年齢を42歳に揃えると674万円|コロナ後の年収回復を有報の一次データで検証
2025年10月期の有価証券報告書(2026年1月27日提出)で、平均年間給与は549万2,354円。ネット上に出回っている「397万円」「417万円」「443万円」はいずれも前期以前の数値です。平均年齢37.0歳・平均勤続12.5年という若い構成でこの水準に達しており、年齢を揃えると旅行業界の見え方が変わります。
549万円2025年10月期・有報
(549万2,354円)
37.0歳平均年齢
勤続12.5年・4,447名
674万円42歳補正後
年齢を揃えた実質水準
3,731億円2025年10月期売上高
前期比8.7%増

HIS(株式会社エイチ・アイ・エス)は格安航空券ビジネスで急成長した日本を代表する旅行会社です。コロナ禍で平均年収が367万円まで落ち込みましたが、旅行需要の回復とともに待遇は明確に改善しています。2025年10月期の有価証券報告書に記載された平均年間給与は549万2,354円。多くの年収サイトが掲載している400万円台とは大きく異なります。

この記事では有価証券報告書の一次データを基軸に、年収の実態・業績の中身・給与体系の特徴(基本給型 vs 業績給型の選択制)・旅行業界での立ち位置、そして転職検討時に必ず押さえておくべきガバナンス上の論点まで解説します。

✅ この記事でわかること
  • 2025年10月期・有報ベースの平均年収549万円と、なぜ他サイトと差が出るのか
  • 年齢を42歳に揃えた実質年収674万円——旅行業界での本当の順位
  • 売上・営業利益は増益なのに最終利益が減益になった理由
  • 「基本給+残業代」vs「業績給」2種類の給与体系の違いと選び方
  • 有給取得率66.3%・働きがい指数66.7%など、有報開示の労働環境データ
  • 雇用調整助成金の受給問題とガバナンス改革の現在地(転職前に知っておくべき論点)
  • 2026年1月の社長交代と、2026年10月期の経営方針
目次

HISの最新平均年収:549万円(2025年10月期・有報)

HISは東証プライム上場企業のため、有価証券報告書で平均年間給与を開示しています。2026年1月27日に提出された第45期(2024年11月1日〜2025年10月31日)の有価証券報告書では、以下のとおり記載されています。

項目 数値 備考
平均年間給与 5,492,354円 賞与および基準外賃金を含む
平均年令 37.0歳 旅行業界では若い構成
平均勤続年数 12.5年
従業員数(提出会社) 4,447名[臨時660名] 前期4,141名から306名増
従業員数(連結) 10,804名[臨時1,906名] グループ全体
⚠ ネット上の「HISの年収」はほぼすべて古い数値です
「397万円」「417万円」「443万円」「521万円」など、サイトによってバラバラの数値が出回っていますが、2025年10月期の有価証券報告書に記載された正式な数値は549万2,354円です。2024年10月期についても媒体によって417万円と443万円の2通りが掲載されており、集計基準が統一されていません。当サイトでは一次情報(有報の「従業員の状況」)が確認できる数値を基準としています。

直近7年間の年収推移

📈 HIS 平均年収の推移

2019年10月期

503万円(コロナ前)

503万円

2020年10月期

443万円

443万円

2021年10月期

367万円(コロナ最低)

367万円

2022年10月期

410万円

410万円

2023年10月期

443万円

443万円

2024年10月期

417万円(諸説あり)

417万円

2025年10月期

549万円(有報の確定値)

549万円

2021年10月期の367万円が底値。2025年10月期の549万円はコロナ前ピーク(503万円)を約46万円上回る水準で、完全に回復したといえます。※2024年10月期以前の数値は各種公表値によるもので、集計基準が媒体により異なります。

✅ 「人件費の増加」は有報にも明記されている
2025年10月期の販売費及び一般管理費が65億83百万円増加した理由として、有価証券報告書は「従業員の待遇面の改善などによる人件費をはじめ、広告宣伝費や支払手数料の増加」と説明しています。給与の伸びは口コミベースの推測ではなく、会社が公式に認めている事実です。加えて従業員数も4,141名→4,447名と306名増えており、採用も再拡大しています。

【独自分析】年齢を42歳に揃えるとHISは674万円になる

企業間で平均年収を比べるとき、最大の落とし穴が平均年齢の違いです。平均年齢が1歳上がれば、平均年収はおおむね20〜30万円押し上がります。つまり平均45歳の会社と平均37歳の会社を額面のまま並べても、公平な比較にはなりません。

HISの平均年齢は37.0歳。当サイトが分析してきた主要企業の中でも最も若い部類で、この「若さ」が549万円という数字を実際より低く見せています。

💡 42歳補正の計算式
42歳補正後の年収 = 額面の平均年収 +(42.0 − 平均年齢)× 25万円

HIS:549万円 +(42.0 − 37.0)× 25万円 = 約674万円
平均年齢が42歳より若い会社は補正で上がり、42歳より高い会社は下がります。

近畿日本ツーリストとの逆転

企業 額面年収 平均年齢 42歳補正後 順位変動
近畿日本ツーリスト 約708万円 45.2歳 628万円 1位 → 2位
HIS 549万円 37.0歳 674万円 2位 → 1位

額面では近畿日本ツーリスト(約708万円・平均45.2歳・勤続21.0年)がHISを159万円上回りますが、年齢を42歳に揃えると674万円 対 628万円でHISが逆転します。近ツーは平均年齢45.2歳・勤続21.0年とベテラン中心の構成で、額面が上振れしやすい構造です。実際、同社の口コミベースの年収は377万円前後にとどまり、有報との差が非常に大きい点にも注意が必要です。

⚠ 「旅行業界4社の年収比較」はそもそも成立しない
旅行大手4社のうち、有価証券報告書で平均年収を開示している事業会社はHISと近畿日本ツーリストだけです。JTBと日本旅行は非上場のため有報がなく、出回っている「JTB約450万円」「日本旅行約400万円」はいずれも口コミサイトの集計値です。口コミ値と有報値は回答者の年齢層も集計基準も異なるため、この4社を1つの表に並べるのは比較として成立しません。同じ土俵で比べるなら「有報同士」か「口コミ同士」に揃える必要があります。

業績の実態:営業増益・最終減益をどう読むか

年収を考える上で欠かせないのが業績です。業績連動型の賞与を採用しているHISでは、利益の動きが直接的に年収に反映されます。ただし2025年10月期は「売上・営業利益は増益、最終利益は減益」という、少し読み方に注意が必要な決算でした。

2025年10月期 売上高
3,731億円
前期比8.7%増・全セグメント増収増益

2025年10月期 営業利益
116億円
前期比7.1%増

2025年10月期 純利益
47億円
前期87億円から54.1%へ減益

2026年10月期 純利益(会社予想)
90億円
前期比約90%増の見込み

⚠ 最終利益が半減した理由は「トルコ事業の縮小」
営業利益は116億円と増益だったにもかかわらず、親会社株主に帰属する当期純利益が87億円→47億円へ減ったのは、減損損失27億72百万円と、トルコ子会社の事業縮小に伴う事業整理損17億52百万円を特別損失に計上したためです。本業の稼ぐ力そのものが落ちたわけではありませんが、海外事業の整理はまだ途上であり、来期以降も同種の損失が出る可能性はゼロではありません。

セグメント別の状況(2025年10月期)

セグメント 売上高 営業利益 ポイント
旅行事業 3,091億円(+8.9%) 96億円(+3.6%) 欧州・中近東が牽引。トルコ・エジプトが高い伸び
ホテル事業 252億円(+9.8%) 36億円(+18.7%) 「変なホテル」の稼働率・客室単価がともに上昇
九州産交グループ 253億円(+5.8%) 8億円(+85.7%) TSMC効果・訪日客増でバス・不動産が好調

旅行事業では、欧州・中近東方面の高単価ツアー(スイス・北欧のビジネスクラス利用コースなど)が伸び、訪日旅行事業では北米マーケットからの受客件数が過去最高を記録しました。国内では沖縄の新テーマパークのチケット付きツアーや、大阪・関西万博関連の需要獲得が寄与しています。一方、カナダ拠点では米国渡航需要の減少により前期を下回りました。

【転職検討者は必読】雇用調整助成金の受給問題とガバナンス改革

HISの年収記事の多くが触れていませんが、転職を検討するなら押さえておくべき論点があります。

❗ 2024年11月に決算発表を延期、特別調査委員会を設置
HISは2024年11月25日付で「連結子会社における雇用調整助成金の受給に関する調査及び2024年10月期決算発表延期のお知らせ」を公表し、外部専門家による特別調査委員会を組成して調査を実施しました。有価証券報告書には「助成金に係る預り金」として返還予定額等が計上されており、2024年10月期末の81億78百万円から2025年10月期末には11億25百万円まで減少しています(返還が進んでいることを示します)。また役員報酬についても、報酬委員会で「雇調金問題に係る役員報酬」「関係子会社役員処分」が審議されています。
✅ 再発防止とガバナンス強化は進行中
同社は2025年4月に子会社ガバナンス検討委員会を時限的に設置し、グループ内役員の選任基準・任期基準・評価制度に関するルールを規程に盛り込んで、マネジメント層の固定化防止を図りました。同委員会は2025年11月をもって役割を終え、リスク・コンプライアンス委員会が継承しています。さらに現場部門・管理部門・内部監査部門による「3ラインモデル」を意識した内部統制の再構築を進めています。転職を検討する際は、こうした改革が定着したかどうかを面接の場で確認しておくとよいでしょう。

2026年1月に社長交代

2026年1月28日の定時株主総会をもって、代表取締役社長は矢田素史氏から澤田秀太氏に交代しました(矢田氏は代表取締役会長へ)。澤田秀太氏は創業者・澤田秀雄氏の長男で、株式会社ベストワンドットコムの代表取締役社長を務めた後にHIS取締役に就任し、直近ではDX推進・情報システム・AIイノベーション本部を統括していました。澤田秀雄氏は取締役最高顧問となっています。2026年10月期の経営方針は「AI、テクノロジーと人との協業による変革」で、IT・デジタル領域の新卒・中途採用を強化する方針が明記されています。

2種類の給与体系:「基本給+残業代」vs「業績給」

HISの特徴のひとつが、給与体系を個人が選択できる制度です。競合他社にはあまり見られない仕組みです。

💼 Aタイプ:基本給+残業代
残業時間に応じた残業代が支給されるタイプ。基本給は業界水準並みですが、残業が多い部署・繁忙期は年収が増えやすくなります。口コミでは「基本給が低いので残業で稼いでいる人が多い」という声もあり、安定志向の方に向いた選択肢です。

📊 Bタイプ:業績給(インセンティブ型)
チーム・個人の業績に連動して給与が変動するタイプ。半年ごとの評価面談で上長と目標を設定し、チームへの数字での貢献度が重視されます。高単価ツアーや法人BtoBなど利益率の高い部署では大幅な年収アップが狙える一方、目標未達では下がるリスクもあります。

年代別・職種別の年収目安

💡 以下は口コミ・推計ベースの参考値です
HISは年代別・職種別の年収を公式には開示していません。以下の数値は転職口コミサイトおよび賃金統計との複合試算による目安であり、全社平均549万円(有報)とは集計基準が異なります。
年代 年収目安 主な役職・状況
20代前半(入社1〜3年目) 320〜420万円 カウンタースタッフ・営業。残業代で実収入を増やすケースが多い
25〜29歳 380〜500万円 担当・リーダー候補。業績給型を選ぶメリットが出てくる時期
30〜34歳 450〜580万円 チーフ・係長相当。管理職昇進前の重要な評価期
35〜39歳 520〜650万円 課長・マネージャー相当。全社平均のボリュームゾーン
40〜44歳 580〜720万円 部長補佐・上級管理職。国内外の拠点マネジメント経験が評価される
50代 600〜850万円 部長・エグゼクティブ層
職種 年収目安 特徴
管理職・本部エグゼクティブ 600〜850万円以上 部署・事業規模により大きく変動
企画・管理職(経理・法務・人事等) 450〜700万円 コーポレート職は平均より高め
法人営業(BtoB) 450〜650万円 MICE・出張手配など高付加価値業務は年収高め
カウンター営業(BtoC) 320〜520万円 店舗勤務。インセンティブで成績次第の差が大きい
IT・DX職 450〜650万円 2026年方針でAI・DX採用を強化。需要増加中
ホテル事業(変なホテル等) 350〜550万円 営業利益+18.7%と好調で業績連動の恩恵を受けやすい

労働環境:有報が開示している公式データ

HISは有価証券報告書のサステナビリティ欄で、労働環境に関する指標を数値で開示しています。口コミよりも信頼できる一次情報です。

指標 2025年10月期 実績 2026年10月期 目標
有給休暇平均取得率 66.3% 75.0%
働きがい指数(社員満足度調査) 66.7% 80.0%
女性管理職比率 19.3% 20.0%(2030年30%)
女性役員比率 18.2% 20.0%(2030年30%)
男性育休取得率 87.8% 90.0%(2030年100%)
男女の賃金差異(正規雇用) 72.1%
ストレスチェック受診率 77.7% 80.0%
⚠ 有給取得率66.3%は業界内でも改善余地が大きい
会社自身が2026年10月期に75%へ引き上げる目標を掲げていることからも、現状に課題があることは公式に認識されています。働きがい指数も66.7%と目標の80%には届いていません。「休みやすさ」を最優先する方は、配属予定部署の実態を面接で具体的に確認することを強くおすすめします。なお平均残業時間は口コミベースで月約35時間とされていますが、これは会社の公式値ではありません。

HISならではの福利厚生・制度

制度 内容
旅行割引制度 社員向けの旅行費用割引。旅行会社ならではの特典
アニバーサリー休暇 本人または家族の記念日に取得可能(事由不問)
長期休暇制度 長期休暇の取得を積極推奨。積立有給休暇・永年勤続特別休暇も
働き方の選択肢 フレックスタイム制/在宅勤務・在宅旅行コンサルタント制度/育児短時間勤務
副業制度 制度として導入済み。海外同行休業制度もあり
リ・エントリー制度 退職者の再入社制度
DEIB推進 事実婚・同性パートナーへの法律婚と同様の結婚休暇・結婚祝金の適用

従業員の65%を女性が占める構成で、女性活躍推進を人財戦略の最重要テーマの一つに位置づけています。障害者活躍を起点としたユニバーサルデザイン推進(UDスタッフ制度、UD通院休暇)なども導入されています。

✅ 口コミポジティブ評価
  • 「社内雰囲気がよく風通しも悪くない」
  • 「旅行割引で海外旅行を格安で経験できる」
  • 「成果を出せば昇給・昇格につながる」
  • 「国際的な環境で語学力・多文化理解が身につく」
  • 「挑戦的な社風で若手でもプロジェクトを任される」
⚠ 口コミ改善点・注意点
  • 「基本給が低く、残業代で年収を補う構造」
  • 「賞与は業績連動のため低迷期は非常に少ない」
  • 「繁忙期(年末年始・GW)の残業が多い」
  • 「部署・店舗によって労働環境に大きな差がある」
  • 「シフト制のため土日祝に休めない部署がある」

HIS内で年収を上げる2つのルート

ルート①:資格取得と管理職昇進

📋 資格取得→専門性強化→管理職昇進
総合旅行業務取扱管理者
語学資格(TOEIC等)
法人営業・本社異動
管理職ゾーンへ

HIS内で評価される資格は旅行業務取扱管理者(国内・総合)・通訳案内士・語学資格です。特に総合旅行業務取扱管理者は管理職昇進の要件となるケースが多く、口コミでも「所長になるためには必須」という声があります。また本社や法人事業部への異動が年収アップにつながる傾向があります。社内には等級制度「バンド」に連動した全社教育体系「HIS Business Academia」が整備されています。

ルート②:業績給型で高収益部署に貢献する

📊 高業績チームで業績給型を選択
業績給型に切り替え
高単価・高収益部署へ
チーム目標への数字での貢献
賞与で上振れ

評価は「個人の目標達成度よりチームの目標達成への数字での貢献」が重視されます(口コミ)。欧州・中近東方面の高単価ツアー、法人BtoB営業(出張・MICE)、訪日旅行事業など、2025年10月期に実際に伸びた領域に配属されると業績給型のメリットが最大化されます。

他業界への転職も選択肢のひとつ

HISで培った顧客折衝力・企画立案力・語学力・コロナ禍を乗り越えた危機対応経験は、他業界でも評価されます。特に人材業界(キャリアアドバイザー)、IT業界(PM・DX推進)、外資系の語学活用職は、旅行業界より給与水準の高い企業が多い領域です。転職で年収アップを目指す場合、入社3〜5年目(基本スキル習得後)か管理職経験後がタイミングとして適しています。

HISへの中途転職を検討している方へ

採用パターン 年収目安 求められる要件
未経験中途(20代) 新卒に準じた設定 コミュニケーション力・フットワークの軽さ・旅行への情熱
旅行業界経験者 前職年収を考慮した設定 旅行業務取扱管理者資格・語学力があると有利
IT・DX経験者 450〜700万円 2026年方針でAI・DX採用を強化。業界知識よりITスキルを優先評価
法人営業経験者 500〜650万円 MICE・出張手配・BtoBの大口案件担当として即戦力採用
管理職・経営経験者 600〜850万円 事業部長・地域統括等のポジション

HISが求める人物像は、人財育成方針に明記されているとおり「大きな夢・目標を持ち、従来の考え方にとらわれず、自由な発想で考え、失敗を恐れずに、新しいことに挑戦する人財」です。2026年10月期はAI・テクノロジー領域の採用を強化しており、2027年度新卒採用ではアプリケーションエンジニア、インフラ・セキュリティ、CX・AI・データ活用の募集が予定されています。旅行業界未経験でもITスキルがあれば入りやすい局面といえます。

よくある質問(FAQ)

Q

HISの年収は400万円台と聞きましたが、549万円というのは本当ですか?

A
2026年1月27日に提出された2025年10月期の有価証券報告書「従業員の状況」に、平均年間給与5,492,354円(平均年令37.0歳・平均勤続12.5年・従業員4,447名)と明記されています。400万円台という数値は2024年10月期以前のものです。会社側も販売費及び一般管理費の増加要因として「従業員の待遇面の改善などによる人件費」を挙げており、待遇改善が実際に進んだことが裏付けられています。

Q

HISの年収は旅行業界では高いのですか?

A
旅行業界の平均年収は約357〜362万円(doda調べ・集計年により変動)なので、HISの549万円は業界平均を約190万円上回ります。また旅行大手のうち有価証券報告書で平均年収を開示している事業会社はHISと近畿日本ツーリストのみで、額面では近ツー(約708万円)が上ですが、年齢を42歳に揃えるとHIS 674万円 対 近ツー 628万円でHISが逆転します。JTBと日本旅行は非上場のため、出回っている数値は口コミの集計値であり、有報値と直接比較することはできません。

Q

2025年10月期は最終利益が半減していますが、経営は大丈夫ですか?

A
売上高3,731億円(+8.7%)・営業利益116億円(+7.1%)と本業は増収増益で、全セグメントが増収増益を達成しています。純利益が87億円→47億円に減ったのは、減損損失27億72百万円とトルコ子会社の事業縮小に伴う事業整理損17億52百万円という特別損失が主因です。2026年10月期は純利益90億円と約2倍の回復を見込んでいます。ただし自己資本比率は14.4%とまだ低く、会社自身も「自己資本比率20%以上の早期達成」を財務の課題として掲げています。

Q

雇用調整助成金の問題は転職判断にどう影響しますか?

A
2024年11月に子会社の雇用調整助成金の受給に関する調査のため決算発表が延期され、外部専門家による特別調査委員会が設置されました。「助成金に係る預り金」は2024年10月期末の81億78百万円から2025年10月期末には11億25百万円まで減少しており、返還処理は進んでいます。再発防止のため子会社ガバナンス検討委員会が設置され、役員の選任・任期・評価に関するルールが規程化されました。転職判断としては「問題が発生し、公表され、是正が進んでいる」という段階と理解し、面接の場で改革の定着状況を確認するのが現実的です。

Q

「基本給+残業代」と「業績給」はどちらを選ぶべきですか?

A
配属部署によって最適解が異なります。残業が多くなりやすい店舗営業・カウンター業務では「基本給+残業代」型が安定した年収を確保しやすく、法人営業や高単価ツアーを扱う部署でチームの業績が高い場合は「業績給」型で上振れが狙えます。入社後は自分の配属先の業績動向を見ながら判断することが重要です。口コミでは「業績給に切り替えたら年収が上がった」「残業代のほうが安定して稼げる」の両方の声があります。

Q

HISはどんな人に向いていますか?向いていない人は?

A
向いている人:旅行・観光業界への強い関心がある人、語学力を活かしたい人、国際的な環境で働きたい人、挑戦的なキャリアを好む人、IT・DXスキルで旅行業界に入りたい人。
向いていない人:土日祝に確実に休みたい人(シフト制のため)、繁忙期の残業を避けたい人、有給を高い水準で取得したい人(取得率66.3%)、年功序列的な安定昇給を期待する人。やりがいと働き方の実態を理解した上で選ぶことが重要です。

まとめ:HIS(エイチ・アイ・エス)の年収を数字で整理

  • 最新の平均年収は549万2,354円(2025年10月期・有価証券報告書)。平均年齢37.0歳・平均勤続12.5年・従業員4,447名
  • ネット上の「397万円」「417万円」「443万円」はいずれも前期以前の数値
  • コロナ最低の367万円(2021年10月期)から182万円回復し、コロナ前ピーク503万円も上回った
  • 年齢を42歳に揃えると674万円。近畿日本ツーリスト(補正628万円)を逆転する
  • JTB・日本旅行は非上場のため有報がなく、口コミ値との4社比較は成立しない
  • 2025年10月期は売上3,731億円(+8.7%)・営業利益116億円(+7.1%)だが、減損と事業整理損で純利益は47億円へ減益
  • 2026年10月期は純利益90億円と約2倍を計画。ただし自己資本比率14.4%はまだ低水準
  • 有給取得率66.3%・働きがい指数66.7%(いずれも会社目標未達)。休みやすさは要確認
  • 雇用調整助成金の受給問題を受けたガバナンス改革が進行中。2026年1月に社長交代
  • 2026年方針は「AI、テクノロジーと人との協業による変革」。IT・DX人材の採用を強化中

【参考データ】株式会社エイチ・アイ・エス 有価証券報告書 第45期(自2024年11月1日 至2025年10月31日/2026年1月27日提出)/同社決算資料・サステナビリティ開示/doda「平均年収ランキング」/OpenWork・エンゲージ会社の評判等の口コミデータ。42歳補正値は当サイトが算出した試算値です。年代別・職種別の年収は口コミおよび推計に基づく参考値であり、有報の全社平均とは集計基準が異なります。年収・給与制度は個人の役職・評価・配属先により大きく変動します。

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