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サイバーエージェントの平均年収913万円【2025年9月期】42歳に揃えると1,119万円でNTTデータを逆転する

サイバーエージェントへの転職・就職を検討している方に向けて、2025年9月期の最新有価証券報告書データをもとに、平均年収・グレード別・年代別・職種別の実態を解説します。「42歳に揃えると1,119万円になる」「2023年に年収が一時的に下がった理由」「固定残業代が45時間分なのか80時間分なのかで媒体が割れている問題」など、他の記事にはない独自分析も含めてお届けします。
サイバーエージェントの平均年収【2025年9月期・最新】
公式データによる基本情報
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 913万8,000円 | 2025年9月期 有価証券報告書(最新) |
| 平均年齢 | 33.8歳 | 大手IT企業の中でも最若層 |
| 平均勤続年数 | 6.5年 | — |
| 42歳補正後 | 約1,119万円 | 当サイトの試算(後述) |
| 初任給(新卒・全コース) | 月42万円(年俸504万円〜) | エキスパート認定は年俸720万円〜 |
過去7年間の年収推移と背景
| 年度 | 平均年収 | 前年比 | 背景・理由 |
|---|---|---|---|
| 2025年9月期 最新 | 913.8万円 | +32万円 | ABEMA黒字化・売上8,740億円で過去最高 |
| 2024年9月期 | 882万円 | +65万円 | ABEMAの収益改善・初任給引き上げに伴う全社底上げ |
| 2023年9月期 | 806万円 | ▲11万円 | ABEMAへの先行投資で賞与減額(一時的) |
| 2022年9月期 | 817万円 | +60万円 | インターネット広告事業の好調 |
| 2021年9月期 | 757万円 | +18万円 | コロナ禍でもデジタル広告は成長 |
| 2020年9月期 | 739万円 | +57万円 | 過去最高業績・大幅な還元 |
| 2019年9月期 | 682万円 | — | 基準値 |
落ち込んだ年は2023年9月期(806万円)で、その前年の2022年9月期は817万円です。「2022年803万円 → 2023年817万円で▲14万円」という表記をしている記事がありますが、数字が増えているのに前年比マイナスと書いてあり、表として矛盾しています。6年間の上昇幅も、2019年682万円→2025年913.8万円で+232万円・+34%です。
2023年9月期にマイナスになった理由は、ABEMAへの大規模先行投資により会社全体の賞与が減額されたためです。この時期は意図的な「先行投資フェーズ」であり、2024〜2025年にABEMAが収益化に転じたことで急回復しています。単純に「年収が下がった会社」と解釈するのは誤りで、むしろ「事業投資 → 収益化 → 社員に還元」というサイクルが機能していることを示しています。
【この記事の核】42歳に揃えると1,119万円になる
サイバーエージェントの年収を他社と比べるとき、額面だけを並べると必ず判断を誤ります。平均年齢33.8歳は、比較対象の中で最も若い部類だからです。
当サイトでは企業間の年収比較にあたって、「額面+(42.0−平均年齢)×25万円」で平均年齢を42歳に揃える方法を使っています。サイバーエージェントに適用すると913.8万円+205万円=約1,119万円になります。
| 企業 | 平均年収 | 平均年齢 | 42歳補正 | 順位の動き |
|---|---|---|---|---|
| メルカリ | 1,176万円 | 36.3歳 | 約1,319万円 | 1位 → 1位 |
| サイバーエージェント | 913.8万円 | 33.8歳 | 約1,119万円 | 3位 → 2位 |
| Sky株式会社 | 832万円 | 34.2歳 | 約1,027万円 | 8位 → 3位 |
| 楽天グループ | 851万円 | 36.0歳 | 約1,001万円 | 7位 → 4位 |
| NTTデータグループ | 923万円 | 39.7歳 | 約981万円 | 2位 → 5位 |
| LINEヤフー | 902万円 | 39.0歳 | 約977万円 | 4位 → 6位 |
| ソフトバンク | 871万円 | 42.0歳 | 871万円 | 6位 → 7位 |
| DeNA | 883万円 | — | — | 平均年齢が未確認 |
出典:各社有価証券報告書(メルカリ2025年6月期/サイバーエージェント2025年9月期/楽天2025年12月期/NTTデータ2025年3月期/LINEヤフー・ソフトバンク2026年3月期/DeNA 2025年3月期)。Sky株式会社は非上場のため公式発表値。42歳補正は当サイトの試算です。
42歳に揃えると、サイバーエージェントはNTTデータ(+138万円)・LINEヤフー(+142万円)・ソフトバンク(+248万円)・楽天(+118万円)を逆転します。額面ではNTTデータに9万円負けていますが、補正すると138万円上回る計算です。
特にLINEヤフーとの比較が象徴的です。額面は902万円 vs 913.8万円で12万円差しかないのに、平均年齢は39.0歳 vs 33.8歳と5.2歳ちがう。補正すると142万円差まで開きます。
不都合な事実も書いておきます。メルカリ(1,176万円・36.3歳)とは額面262万円差が、補正後も200万円差。両社とも平均年齢が若いため、補正はほとんど効きません。「サイバーエージェントが低く見えるのは若いから」という説明は、NTTデータやLINEヤフーには使えても、メルカリには使えないということです。
同様にSky株式会社(832万円・34.2歳)とも、額面82万円差が補正後92万円差とわずかに広がります。年齢がほぼ同じ会社同士では、額面の差がそのまま実力差として残ります。
IT・インターネット業界内での年収比較
- 「リクルートHD 950万円」→ 有報の値は1,162万円(2026年3月期)。ただしこれは持株会社の従業員130名の数字で、実際に事業を動かす株式会社リクルート(11,776名)は約764万円です。比較対象として並べるなら後者を使うべきです
- 楽天グループ「820万円」→ 正しくは851万円(2025年12月期。820万円は2024年12月期)
- DeNA「750万円」→ 正しくは883万円(2025年3月期)
- 「インターネット業界平均436万円」→ doda調べのIT・通信業界平均は466万円
電通・博報堂との比較でサイバーエージェントが低く見えることがありますが、2つの理由で単純比較はできません。
1つ目は平均年齢の差です。両社の平均年齢は40歳台半ばとされ、サイバーエージェントは33.8歳。42歳補正の考え方を当てはめれば、同年齢での比較では差はかなり縮まります。
2つ目は、より本質的な問題です。電通グループも博報堂DYホールディングスも持株会社であり、有価証券報告書に載る平均年収は持株会社ベースの数字です。事業会社である株式会社電通・株式会社博報堂は非上場で、単体の平均年収は開示されていません。リクルートHDと同じ構図で、実際に広告事業に従事する社員の水準とは母集団が異なります。「電通1,200万円 vs サイバー914万円」という比較は、成立しているように見えて中身が揃っていません。
2025年9月期の業績と、創業以来初の社長交代
| 項目 | 2025年9月期 | 備考 |
|---|---|---|
| 売上高 | 8,740億円 | 過去最高水準 |
| 営業利益 | 717億円 | ABEMAの収益化が寄与 |
| 平均年収 | 913.8万円 | 2019年比+232万円 |
記事執筆時点で多くのサイトが触れていませんが、2025年12月にサイバーエージェントは創業以来初となる社長交代を実施し、山内隆裕氏が代表取締役社長に就任しました。創業者の藤田晋氏は代表権のある会長に就いています。
年収制度への直接的な影響は現時点で公表されていませんが、「グレード制・半期評価・実力主義」という報酬の骨格は創業以来の文化そのものであり、短期的に大きく変わる可能性は低いと考えられます。ただし転職を検討するなら、経営体制の移行期であることは頭に入れておく価値があります。
グレード別・役職別の年収構造
サイバーエージェントの報酬はグレード制で決まります。ビジネスサイドとエンジニアサイドでは評価制度が異なり、エンジニアには「JBキャリアプログラム(JB1〜JB13)」という別体系があります。
| 役職・グレード | 年収レンジ | 昇進目安年数 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 新卒1年目 | 504万円〜 | — | 月42万円(年俸制)。エキスパート認定は720万円〜 |
| アソシエイト | 500〜650万円 | 1〜3年 | 半期評価での昇給あり |
| シニアアソシエイト | 650〜800万円 | 3〜5年 | スキル・実績による加速昇格も |
| リーダー | 800〜1,000万円 | 5〜7年 | 1,000万円の壁を超えるポジション |
| マネージャー | 1,000〜1,300万円 | 7〜10年 | 子会社社長候補・経営幹部候補 |
| シニアマネージャー以上 | 1,300万円以上 | 10年以上 | 子会社出向で大幅増額も |
グレードごとの年収レンジは公式に開示されていません。転職エージェント・口コミ情報を突き合わせた目安です。
半期評価の昇給額
| 評価ランク | 月次昇給額 | 年換算 | 割合 |
|---|---|---|---|
| Sランク | 月+5万円 | 年+60万円 | 少数 |
| Aランク | 月+3〜5万円 | 年+36〜60万円 | — |
| Bランク | 月+1〜3万円 | 年+12〜36万円 | 多数 |
| Cランク | 月+5,000〜1万円 | 年+6〜12万円 | — |
| Dランク | 月+5,000円 | 年+6万円 | 少数 |
評価ランク別の昇給額は口コミベースの情報で、公式開示ではありません。「95%以上がCランク以上」という比率も同様です。
ほぼ全員が毎半期昇給する仕組みのため、Dランクでも年+6万円は積み上がります。ただしSランク(年+60万円)との差は10倍。5年間続けば、SランクとDランクで累積300万円の差がつく計算です。
逆に言えば、この会社で年収が伸び悩むのは「評価が低いから」ではなく「評価が平均的だから」という構造です。年功で自動的に上がる会社とは、伸び方の形が根本的に違います。
年代別年収シミュレーション
| 年代 | 推定平均年収 | 全国平均478万円との比較 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 20代前半 | 504〜550万円 | 新卒1年目から上回る | 年俸504万円スタート。評価次第で早期に上昇 |
| 20代後半 | 550〜700万円 | 約1.2〜1.5倍 | 実力主義の恩恵が顕在化。30代直前で700万超も |
| 30代前半 | 680〜800万円 | 約1.4〜1.7倍 | リーダー昇格が年収の大きな分岐点 |
| 30代後半 | 780〜1,000万円 | 約1.6〜2.1倍 | マネージャー昇格・子会社出向で1,000万超も |
| 40代以降 | 850〜1,500万円以上 | 約1.8倍以上 | 経営幹部・子会社社長クラス |
比較基準は国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」の平均給与478万円です。年代別の金額は口コミ・グレード別レンジからの推計であり、公式開示ではありません。
職種別平均年収
| 職種 | 平均年収(口コミ) | 特徴 |
|---|---|---|
| マーケティング職 | 734万円 | インターネット広告の最前線。成果連動性が高い |
| エンジニア・SE職 | 662万円 | JBキャリアプログラム(JB1〜JB13)による評価 |
| 営業職 | 653万円 | トップ層は1,000万超も |
| コンサルタント職 | 623万円 | DX・AI領域の需要増で今後の伸びが期待 |
| ディレクター職 | 615万円 | プロダクト方向性を担う重要ポジション |
上表の職種別平均はいずれも600〜700万円台で、有報の913.8万円と200万円以上の開きがあります。これは口コミ回答者が有報の平均年齢33.8歳より若い層に偏っているためと考えるのが自然です。同じ構造はSCSK(有報788万円/42.9歳 vs 口コミ598万円/36.2歳)でも確認しており、そちらでは190万円の差がほぼ全部年齢差で説明できました。職種間の上下関係は参考になりますが、絶対額は自分の年齢帯に読み替えてください。IT職種全般の相場はIT業界の平均年収(466万円)と比べると位置づけが把握しやすくなります。
年俸制の最重要注意点:固定残業代は45時間分か、80時間分か
サイバーエージェントは全社員が年俸制で、年俸に固定残業代(みなし残業代)が含まれています。ここまではどの媒体も一致しています。問題はその時間数です。
- 「45時間分」と記載している媒体
- 「月80時間分」と記載している媒体(新卒採用募集概要を根拠として引用)
この差は決定的です。45時間は36協定の原則的な上限、80時間は厚生労働省が過労死ラインの目安とする水準で、意味がまったく違います。年俸504万円のうち何時間分が残業代として内包されているかで、実質的な時間単価は大きく変わります。
当サイトでは、どちらが正しいかを断定できる一次情報を確認できませんでした。公式の募集要項で「固定残業代の時間数と金額」「超過分の支給有無」を必ず確認してください。求人票の年収額だけで判断すべきではない項目です。
公表されている月平均残業時間は13.3時間です。この数字が実態に近いのであれば、固定残業代の枠を大きく下回る時間しか働いていないことになり、時間単価では有利な構造です。
参考までに、本サイトで扱った他社の残業時間はSky 16.0時間、SCSK 26時間、NTTデータ 29.1時間、TIS 33時間。13.3時間はこの中で最も短い水準です。ただし部署・プロジェクトによる差が大きいという口コミもあるため、配属予定部署の実態確認を推奨します。
手取り額シミュレーション
| 年収 | 想定年代 | 手取り概算 | 月手取り概算 |
|---|---|---|---|
| 504万円 | 新卒1年目 | 約393万円 | 約32.8万円 |
| 650万円 | 20代後半 | 約495万円 | 約41.2万円 |
| 913.8万円 | 全社平均(33.8歳) | 約668万円 | 約55.7万円 |
| 1,000万円 | リーダー〜マネージャー | 約726万円 | 約60.5万円 |
東京都・独身・扶養なし・40歳未満での概算です。年収913.8万円では厚生年金保険料が標準報酬月額の上限(650,000円)に達しているため、これ以上年収が上がっても厚生年金の負担は増えません。手取り率は504万円で約78%、1,000万円で約73%と、年収が上がるほど下がります。額面と手取りの関係は手取り30万円の年収はいくらかや手取り25万円の目安もあわせて確認してみてください。
福利厚生:住宅補助「2駅ルール・どこでもルール」
| 制度名 | 条件 | 補助額 | 年間換算 |
|---|---|---|---|
| 2駅ルール | オフィス最寄駅(渋谷)から2駅以内に居住 | 月3万円 | 年36万円相当 |
| どこでもルール | 勤続5年以上(居住地不問) | 月5万円 | 年60万円相当 |
2駅ルール(年36万円)・どこでもルール(年60万円)は、額面年収に上乗せするより手取りへの効きが大きくなります。年収913.8万円の手取り率は約73%なので、年60万円の住宅補助は「額面を約82万円上げたのと近い効果」です。
他社の内定と比較するときは、額面ではなく住宅補助込みの手取りで並べてください。NTTデータ(既婚者で年84万円)など、住宅補助が手厚い会社は他にもあります。
なお2駅ルールとどこでもルールは併用ではなく、条件に応じて適用が切り替わる制度です。「両方合わせて月8万円」ではない点に注意してください。
よくある質問(FAQ)
まとめ:サイバーエージェントの年収全体像
- 最新平均年収は913万8,000円(2025年9月期)——「882万円」は1年古い。6年間で682万円→913.8万円と+232万円・34%上昇
- 42歳に揃えると約1,119万円で、額面3位から補正後2位へ——NTTデータ・LINEヤフー・楽天・ソフトバンクを全部逆転する
- ただしメルカリには補正しても200万円届かない——「若いから低く見えるだけ」が通用しない相手もいる
- 2023年の年収ダウンはABEMA先行投資による一時的なもの——業績悪化ではなく、2024〜2025年に急回復
- 固定残業代の時間数は媒体で45時間分と80時間分に割れている——実質時間単価を左右する最重要項目。公式募集要項で必ず確認を
- 2025年12月に創業以来初の社長交代——山内隆裕氏が社長に、藤田晋氏は代表権のある会長に
- 住宅補助は2駅ルール(年36万円)とどこでもルール(年60万円)で、併用ではなく切り替え。他社水準は大手企業の平均年収ランキングもあわせて確認を
サイバーエージェントは年収・成長機会・若手活躍のバランスが業界最高水準の企業です。「実力主義で早期に高収入を目指したい」「ABEMAやゲームなどの成長事業に関わりたい」という方には有力な選択肢といえます。今後需要が伸びる職種という観点でも、AI・広告テクノロジー領域への投資は追い風です。
【参考データ】株式会社サイバーエージェント 有価証券報告書(2025年9月期)・決算資料、各社有価証券報告書(メルカリ・楽天グループ・NTTデータグループ・LINEヤフー・ソフトバンク・DeNA)、Sky株式会社 公式発表、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」、doda「平均年収ランキング」、OpenWork等の口コミデータ。42歳補正値は当サイトの試算です。グレード別・年代別・職種別の年収および評価ランク別の昇給額は口コミベースの参考値であり、公式開示ではありません。個人の職種・グレード・業績・時期により変動します。本記事は2026年8月時点の情報です。
