フリーランスから正社員へ！後悔しない転職をするための手順とおすすめエージェント11選

「もっと年収を上げたい…」

「将来性のあるスキルを身につけたい」

今の仕事に不満はないけれど、給与面や将来性を考えると、漠然とした不安を感じている方も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決する有効な手段の一つが、専門的な資格を取得して転職することです。

資格は、あなたのスキルや知識を客観的に証明してくれる強力な武器になります。特に、専門性が高く需要のある資格であれば、未経験からでも年収アップを伴う転職を実現することが十分に可能です。

しかし、世の中には数多くの資格が存在し、「どの資格が本当に年収アップに繋がるの？」と疑問に思う方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、LIFRELLスキルアップ編集部が、転職による年収アップが期待できる資格を15個厳選し、徹底的に解説します。

• 各資格の具体的な仕事内容と平均年収
• 資格取得の難易度や必要な勉強時間
• どんな人におすすめなのか
• 未経験から転職を成功させるためのロードマップ

など、あなたの疑問にすべてお答えします。この記事を読めば、あなたに最適な資格が見つかり、年収アップへの具体的な道筋が見えてくるはずです。

最初に結論：年収アップに直結する資格の3つの共通点

数ある資格の中で、特に年収アップに繋がりやすい資格には、以下の3つの共通点があります。

1. 専門性が高い「業務独占資格」であること
   • その資格を持つ人だけが特定の業務を行えるため、代替が効きにくく、高い報酬が期待できます。
   • 例：公認会計士、弁護士、税理士など
2. IT・Webなど成長産業に関する資格であること
   • 業界全体が成長しており、人材需要が高いため、高い給与水準で迎え入れられる可能性が高いです。
   • 例：AWS認定資格、プロジェクトマネージャ試験など
3. 独立開業が視野に入る資格であること
   • 企業に属さず、自分の力で高収入を得られる可能性があります。
   • 例：中小企業診断士、社会保険労務士など

これらの視点を踏まえ、次章から具体的な資格を詳しく見ていきましょう。

【文系・未経験向け】年収アップが狙えるおすすめ資格6選

まずは、比較的学習を始めやすく、未経験からでもチャレンジしやすい文系向けの資格を紹介します。これらの資格は、企業の管理部門やコンサルティング業界など、幅広いフィールドで活躍できる可能性を秘めています。

資格名	平均年収の目安	取得の難易度	こんな人におすすめ
日商簿記2級	400万円〜600万円	★★☆☆☆	経理・財務のプロを目指したい人、数字に強い人
宅地建物取引士（宅建士）	450万円〜700万円	★★★☆☆	不動産業界で活躍したい人、営業力に自信がある人
ファイナンシャルプランナー（FP）2級	400万円〜600万円	★★☆☆☆	金融業界や保険業界に興味がある人、人の役に立ちたい人
中小企業診断士	600万円〜1,000万円以上	★★★★★	経営コンサルタントとして独立も視野に入れたい人
社会保険労務士（社労士）	500万円〜800万円	★★★★☆	人事・労務のスペシャリストになりたい人
登録販売者	350万円〜500万円	★★☆☆☆	医薬品の知識を活かして安定的に働きたい人

1. 日商簿記2級：すべてのビジネスの基礎！経理・財務のプロへの登竜門

日商簿記2級は、企業の経済活動を記録・計算・整理するためのスキルを証明する資格です。経理や財務といった専門職はもちろん、営業や企画など、あらゆるビジネス職で役立つ普遍的な知識が身につきます。

具体的な仕事内容と年収

経理・財務担当者として、伝票の起票、決算書の作成、税務申告の補助などを行います。企業の経営状態を数字で把握し、経営層の意思決定をサポートする重要な役割を担います。

• 平均年収
  400万円〜600万円程度。経験を積んで管理職になれば、さらに高い年収を目指せます。
• キャリアパス
  一般企業の経理・財務、会計事務所、税理士法人など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 求人数が多く、転職先の選択肢が豊富。
  • どの業界・企業でも通用するポータブルスキルが身につく。
  • 上位資格（簿記1級、税理士）へのステップアップも可能。
• デメリット
  • 資格取得者も多いため、実務経験が重視される傾向がある。

こんな人におすすめ！

• 数字を扱うのが好き、または抵抗がない人
• コツコツと正確に作業を進めるのが得意な人
• 企業の経営を根幹から支える仕事にやりがいを感じる人

まずはビジネスの共通言語である会計の知識を身につけたい、という方に最適な資格です。

2. 宅地建物取引士（宅建士）：不動産取引のプロフェッショナル

宅地建物取引士（宅建士）は、不動産の売買や賃貸の仲介において、重要事項の説明など、法律で定められた独占業務を行える国家資格です。不動産業界で働く上で、必須とも言える資格です。

具体的な仕事内容と年収

不動産会社で、お客様への物件紹介、契約書の作成、重要事項の説明などを行います。高額な商品を扱うため、成果次第で高いインセンティブ（歩合給）を得られるのが特徴です。

• 平均年収
  450万円〜700万円程度。営業成績によっては1,000万円を超えることも珍しくありません。
• キャリアパス
  不動産仲介会社、デベロッパー、ハウスメーカー、金融機関の不動産部門など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 独占業務があるため、需要が安定している。
  • 成果主義の会社が多く、実力次第で高収入が狙える。
  • 独立開業も可能。
• デメリット
  • 営業成績が給与に直結するため、プレッシャーが大きい場合がある。
  • 土日に出勤となることが多い。

こんな人におすすめ！

• 人とコミュニケーションを取るのが好きな人
• 成果が正当に評価される環境で働きたい人
• 法律や契約といった分野に興味がある人

3. ファイナンシャルプランナー（FP）2級：お金の専門家として人生設計をサポート

ファイナンシャルプランナー（FP）は、顧客のライフプランやニーズに合わせて、貯蓄、投資、保険、税金、不動産、相続など、総合的な資産設計を提案し、その実行をサポートする専門家です。

具体的な仕事内容と年収

銀行、証券会社、保険会社などの金融機関や、不動産会社などで、お客様の資産に関する相談に応じます。FP2級の知識は、これらの業界で働く上での基礎となります。

• 平均年収
  400万円〜600万円程度。金融業界は比較的給与水準が高い傾向にあります。
• キャリアパス
  金融機関、保険代理店、不動産会社、独立系FP事務所など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 自分自身の家計管理や資産形成にも役立つ知識が身につく。
  • 金融業界や不動産業界への転職に有利になる。
  • 顧客から直接感謝される、やりがいの大きい仕事。
• デメリット
  • 資格そのものが直接的な独占業務を持つわけではない。
  • 常に最新の金融商品や税制の知識を学び続ける必要がある。

こんな人におすすめ！

• 人の話を聞き、課題解決を手伝うのが好きな人
• お金や経済の仕組みに興味がある人
• 自分自身の金融リテラシーを高めたい人

4. 中小企業診断士：経営コンサルタント唯一の国家資格

中小企業診断士は、中小企業の経営課題を診断し、助言を行う専門家です。経営に関する幅広い知識が問われる難関資格ですが、その分、高い専門性と信頼性を得ることができます。

具体的な仕事内容と年収

経営コンサルティング会社や金融機関に所属するほか、独立開業して活躍する人も多くいます。企業の経営戦略、財務、人事、マーケティングなど、あらゆる側面からアドバイスを行います。

• 平均年収
  600万円〜1,000万円以上。独立すれば青天井で収入を増やすことも可能です。
• キャリアパス
  コンサルティングファーム、金融機関、一般企業の経営企画部門、独立開業など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 経営に関する体系的な知識が身につき、ビジネスパーソンとしての市場価値が飛躍的に高まる。
  • 独立開業という選択肢があり、働き方の自由度が高い。
  • 多様な業界の経営者と関わることができ、刺激的な経験が積める。
• デメリット
  • 合格率が非常に低く、取得までに長期間の学習が必要。
  • コンサルタントとしての実務能力が伴わなければ、高収入には繋がらない。

こんな人におすすめ！

• 企業の経営や事業戦略に強い興味がある人
• 論理的思考力と問題解決能力に自信がある人
• 将来的に独立して自分の力で稼ぎたいと考えている人

5. 社会保険労務士（社労士）：人事・労務のスペシャリスト

社会保険労務士（社労士）は、労働・社会保険に関する手続きや、企業の労務管理に関するコンサルティングを行う専門家です。「働き方改革」やコンプライアンス遵守の重要性が高まる現代において、ますます需要が高まっています。

具体的な仕事内容と年収

企業の人事・総務部で活躍するほか、社労士事務所を開業する道もあります。労働保険・社会保険の手続き代行、就業規則の作成、人事制度の構築支援などが主な業務です。

• 平均年収
  500万円〜800万円程度。
• キャリアパス
  一般企業の人事・労務部門、社労士事務所、コンサルティングファーム、独立開業など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 法律に基づいた独占業務があり、専門性が高い。
  • 企業の「人」に関する課題を解決する、社会貢献性の高い仕事。
  • 独立開業しやすく、定年なく働き続けることができる。
• デメリット
  • 国家試験の難易度が高い。
  • 法改正が頻繁にあるため、継続的な学習が不可欠。

こんな人におすすめ！

• 法律やルールに興味があり、正確な事務処理が得意な人
• 企業の「働きやすい環境づくり」に貢献したい人
• 専門家として、人に頼られる仕事がしたい人

6. 登録販売者：医薬品販売の専門家として地域医療に貢献

登録販売者は、薬剤師がいなくても、かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品（第2類・第3類）を販売できる専門資格です。ドラッグストアや薬局の増加に伴い、その需要は安定しています。

具体的な仕事内容と年収

ドラッグストアや薬局で、お客様の症状に合った医薬品を提案・販売します。医薬品に関する専門的なアドバイスを通じて、お客様の健康をサポートする仕事です。

• 平均年収
  350万円〜500万円程度。資格手当が付くことが多く、店長などの役職に就くことで年収アップが見込めます。
• キャリアパス
  ドラッグストア、調剤薬局、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなど。

メリット・デメリット

• メリット
  • 全国に職場があり、転職や再就職がしやすい。
  • 実務経験を積むことで、キャリアアップが可能。
  • 医薬品の知識が、自分や家族の健康管理にも役立つ。
• デメリット
  • 立ち仕事が中心で、体力が必要な場合がある。
  • お客様への説明責任が伴う。

こんな人におすすめ！

• 人と接するのが好きで、誰かの役に立ちたいと考えている人
• 健康や医薬品に関心がある人
• 安定した業界で、長く働けるスキルを身につけたい人

【理系・IT系】高年収を狙える専門・技術系のおすすめ資格6選

次に、IT・Web業界や建築業界など、専門的な技術が求められる分野で年収アップを目指せる資格を紹介します。これらの分野は技術の進化が早く、常に新しい知識を学ぶ姿勢が求められますが、その分高いリターンが期待できます。

資格名	平均年収の目安	取得の難易度	こんな人におすすめ
基本情報 技術者試験	450万円〜650万円	★★☆☆☆	IT業界のキャリアをスタートさせたい全ての人
応用情報 技術者試験	500万円〜750万円	★★★☆☆	ITエンジニアとして一段上のスキルを証明したい人
プロジェクト マネージャ試験	650万円〜1,000万円以上	★★★★★	ITプロジェクトの責任者としてキャリアアップしたい人
AWS認定資格	600万円〜1,000万円以上	★★★☆☆	クラウドエンジニアとして最先端の技術を扱いたい人
二級建築士	400万円〜600万円	★★★★☆	建築設計のプロとして活躍したい人
電気工事士 （第二種）	400万円〜600万円	★★☆☆☆	インフラを支える電気の専門家になりたい人

7. 基本情報技術者試験：ITエンジニアへのパスポート

基本情報技術者試験は、ITに関する基礎的な知識・技能を網羅的に証明できる国家資格です。「ITエンジニアの登竜門」とも言われ、多くの企業で取得が推奨されています。

具体的な仕事内容と年収

プログラマーやシステムエンジニアとして、システムの設計・開発・テストなどを行います。この資格で得られる知識は、IT業界で働く上での共通言語となります。

• 平均年収
  450万円〜650万円程度。IT業界は実力主義の傾向が強く、スキル次第でさらに高収入を目指せます。
• キャリアパス
  システム開発会社（SIer）、Webサービス企業、社内SEなど。

メリット・デメリット

• メリット
  • ITに関する体系的な知識をバランスよく学べる。
  • 未経験からIT業界へ転職する際に、ポテンシャルをアピールできる。
  • 上位資格への足がかりとなる。
• デメリット
  • あくまで基礎知識の証明であり、これだけで即戦力として扱われるわけではない。

こんな人におすすめ！

• 未経験からITエンジニアを目指している人
• ITの知識を基礎から体系的に学びたいと考えている人
• 論理的思考やものづくりが好きな人

8. 応用情報技術者試験：ワンランク上のITエンジニアの証

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格であり、IT技術者として応用的・実践的な知識・技能を持つことを証明します。プロジェクトマネジメントやIT戦略策定など、より上流の工程に関わるスキルが問われます。

具体的な仕事内容と年収

システムエンジニアの中でも、チームリーダーやプロジェクトリーダーとして、要件定義や設計といった上流工程を担当します。技術力だけでなく、マネジメント能力も求められます。

• 平均年収
  500万円〜750万円程度。
• キャリアパス
  プロジェクトリーダー、ITアーキテクト、ITコンサルタントなど。

メリット・デメリット

• メリット
  • ITスキルに加え、マネジメントや経営に関する知識もアピールできる。
  • 転職市場での評価が高く、キャリアアップに直結する。
  • 他の高度情報処理技術者試験の一部が免除される。
• デメリット
  • 記述式の問題もあり、難易度が格段に上がる。

こんな人におすすめ！

• 数年の実務経験があるITエンジニアで、さらなるキャリアアップを目指す人
• 技術だけでなく、マネジメントや経営にも関心がある人
• 将来的にプロジェクトマネージャなどを目指している人

9. プロジェクトマネージャ試験（PMP®も）：ITプロジェクト成功の請負人

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理推進機構（IPA）が実施する国家資格で、プロジェクト全体の責任者として、計画の立案、実行、管理を行う能力を証明します。また、国際的な資格としてPMP®（Project Management Professional）も非常に評価が高いです。

具体的な仕事内容と年収

大規模なITプロジェクトの責任者（PM）として、予算、品質、納期（QCD）を管理し、プロジェクトを成功に導きます。技術的な知見に加え、高いコミュニケーション能力やリーダーシップが不可欠です。

• 平均年収
  650万円〜1,000万円以上。大規模プロジェクトを成功させられるPMは非常に市場価値が高いです。
• キャリアパス
  大手SIer、コンサルティングファーム、事業会社のIT部門の管理職など。

メリット・デメリット

• メリット
  • IT系資格の中でもトップクラスの評価と年収が期待できる。
  • 大規模で社会的な影響力の大きい仕事に携われる。
  • 経営層に近い立場で仕事ができる。
• デメリット
  • 受験するためには、実務経験がほぼ必須。
  • 試験の難易度が非常に高く、合格率も低い。
  • プロジェクトの成否に対する重い責任を負う。

こんな人におすすめ！

• ITエンジニアとしての経験が豊富で、マネジメントへの転向を考えている人
• リーダーシップを発揮し、チームを率いることにやりがいを感じる人
• 強い責任感とプレッシャー耐性を持っている人

10. AWS認定資格：クラウド時代必須のスキルを証明

AWS認定資格は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services（AWS）」に関する専門知識とスキルを証明する資格です。企業のITインフラが急速にクラウドへ移行する中、AWSを扱えるエンジニアの需要は非常に高まっています。

具体的な仕事内容と年収

クラウドエンジニアとして、AWS上にシステムの設計、構築、運用、保守を行います。サーバーの管理から解放され、よりアプリケーション開発やデータ分析に近い領域で価値を発揮できます。

• 平均年収
  600万円〜1,000万円以上。複数の上位資格を持つエンジニアは、さらに高待遇が期待できます。
• キャリアパス
  Webサービス企業、SaaS企業、大手企業のITインフラ部門など。

メリット・デメリット

• メリット
  • クラウド市場の圧倒的シェアを誇るAWSのスキルは、多くの企業で求められる。
  • 比較的新しい分野のため、経験者が少なく、高い年収を狙いやすい。
  • レベルや専門分野に応じて12種類の資格があり、目標設定がしやすい。
• デメリット
  • AWSのサービスは頻繁にアップデートされるため、常に学び続ける必要がある。
  • 実務経験がないと、資格だけでは評価されにくい場合がある。

こんな人におすすめ！

• ITインフラの設計・構築に興味がある人
• 常に新しい技術を学び、スキルをアップデートしていくのが好きな人
• 将来性の高い成長分野で活躍したい人

11. 二級建築士：暮らしを支える建築設計の専門家

二級建築士は、都道府県知事の免許を受け、一定規模以下の木造建築物や鉄筋コンクリート造の建築物の設計・工事監理を行える国家資格です。主に戸建住宅の設計に携わります。

具体的な仕事内容と年収

設計事務所やハウスメーカー、工務店などで、お客様の要望をヒアリングし、図面の作成や建築確認申請、工事現場の監理などを行います。

• 平均年収
  400万円〜600万円程度。
• キャリアパス
  建築設計事務所、ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、独立開業など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 独占業務であり、建築業界で働く上で強力な武器になる。
  • 自分が設計した建物が形になる、大きなやりがいを感じられる。
  • 実務経験を積んで一級建築士を目指すこともできる。
• デメリット
  • 受験資格として、学歴や実務経験が必要。
  • 建物の安全性に関わるため、大きな責任が伴う。

こんな人におすすめ！

• ものづくり、特に建物の設計に興味がある人
• デザイン力や空間把握能力に自信がある人
• お客様の「夢のマイホーム」づくりに貢献したい人

12. 電気工事士（第二種）：生活に不可欠な電気インフラを担う

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗などの600ボルト以下で受電する設備の電気工事に従事できる国家資格です。コンセントの設置や配線工事など、私たちの生活に欠かせない仕事です。

具体的な仕事内容と年収

電気工事会社や建設会社、ビルメンテナンス会社などで、図面に従って配線工事や電気設備の設置・修理を行います。

• 平均年収
  400万円〜600万円程度。経験を積み、第一種電気工事士の資格を取得すると、さらに活躍の場が広がります。
• キャリアパス
  電気工事会社、建設会社、ビルメンテナンス会社、独立開業など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 電気は社会インフラであり、仕事がなくなる心配が少ない。
  • 資格がないとできない独占業務のため、需要が安定している。
  • 実務経験を積んで独立も可能。
• デメリット
  • 現場仕事が中心で、体力が必要。
  • 感電などの危険も伴うため、常に安全への配慮が求められる。

こんな人におすすめ！

• 体を動かす仕事が好きな人
• インフラを支える社会貢献性の高い仕事に就きたい人
• 手先の器用さに自信がある人

【男女問わず活躍】専門性を活かせるおすすめ資格3選

最後に、性別に関わらず高い専門性を発揮でき、年収アップと安定したキャリアを両立しやすい資格を3つ紹介します。

資格名	平均年収の目安	取得の難易度	こんな人におすすめ
公認会計士	700万円〜1,500万円以上	★★★★★	会計・監査の最高峰を目指したい人、知的好奇心が旺盛な人
税理士	600万円〜1,000万円以上	★★★★★	税務のプロとして中小企業を支えたい人
TOEIC 800点以上	職種により大幅アップ	–	語学力を活かしてグローバルに活躍したい人

13. 公認会計士：三大国家資格！企業の健全性を守る監査のプロ

公認会計士は、医師・弁護士と並ぶ三大国家資格の一つであり、企業の財務諸表が正しく作成されているかをチェックする「監査」を独占業務として行います。企業の信頼性を担保する、極めて社会的な意義の大きい仕事です。

具体的な仕事内容と年収

多くは監査法人に就職し、上場企業の監査業務に従事します。その後、コンサルティングファームや投資銀行、一般企業のCFO（最高財務責任者）など、多様なキャリアパスが拓けています。

• 平均年収
  700万円〜1,500万円以上。パートナーまで昇進すれば、数千万円の年収も可能です。
• キャリアパス
  監査法人、コンサルティングファーム、投資銀行、ベンチャー企業のCFO、独立開業など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 資格の権威性が非常に高く、圧倒的なキャリアの選択肢と高年収が期待できる。
  • 会計・財務・経営に関する最高レベルの知識が身につく。
  • グローバルに活躍できるチャンスも多い。
• デメリット
  • 試験の難易度は国家資格の中でもトップクラス。
  • 監査法人の業務は非常にハードであると言われる。

こんな人におすすめ！

• 知的好奇心が旺盛で、難関資格にチャレンジしたい人
• 公正・中立な立場で、社会のインフラを支える仕事に魅力を感じる人
• 将来的に経営の中枢に関わるキャリアを歩みたい人

14. 税理士：税務の専門家として経営者をサポート

税理士は、税務に関する専門家として、納税者に代わって税務申告を行ったり、税務書類を作成したり、税務相談に応じたりする独占業務を持ちます。特に中小企業の経営者にとっては、頼れるパートナーとなる存在です。

具体的な仕事内容と年収

税理士法人や会計事務所に勤務するほか、独立開業する人が多いのが特徴です。企業の税務顧問として、節税対策や経営に関するアドバイスも行います。

• 平均年収
  600万円〜1,000万円以上。独立して多くの顧客を獲得すれば、さらに高収入を目指せます。
• キャリアパス
  税理士法人、会計事務所、一般企業の経理・財務、独立開業など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 独占業務があり、安定した需要が見込める。
  • 独立開業しやすく、定年なく働き続けられる。
  • 中小企業の経営者に深く関わり、その成長を支えるやりがいがある。
• デメリット
  • 公認会計士と同様、試験の難易度が非常に高い。
  • 税法は毎年改正されるため、常に学び続ける必要がある。

こんな人におすすめ！

• 中小企業の経営者をサポートする仕事に興味がある人
• 専門家として、顧客と長期的な信頼関係を築きたい人
• 独立志向が強く、自分の裁量で仕事を進めたい人

15. TOEIC 800点以上：グローバルキャリアへの扉を開く英語力

TOEICは資格そのものではありませんが、ビジネスにおける英語力を測る世界共通の指標として、多くの企業で重視されています。特に800点以上は、「英語で仕事ができる」レベルの証明となり、転職市場での価値を大きく高めます。

具体的な仕事内容と年収

外資系企業や日系グローバル企業では、海外とのメールのやり取り、英語での会議、海外出張など、英語を使う場面が日常的にあります。商社、メーカー、IT、金融など、活躍の場は多岐にわたります。

• 平均年収
  同じ職種でも、高い英語力が求められるポジションは年収が100万円〜200万円以上高くなる傾向があります。
• キャリアパス
  外資系企業、日系グローバル企業（海外営業、マーケティング、経営企画など）、翻訳・通訳など。

メリット・デメリット

• メリット
  • 応募できる求人の幅が格段に広がり、好条件の企業を選びやすくなる。
  • 海外勤務など、グローバルなキャリアを築ける可能性が広がる。
  • 英語力は他の専門スキルと掛け合わせることで、希少価値の高い人材になれる。
• デメリット
  • 英語力「だけ」で高年収を得るのは難しい。あくまで専門スキルとセットで評価される。
  • スコアを維持・向上させるためには、継続的な学習が必要。

こんな人におすすめ！

• 海外の文化やビジネスに興味がある人
• 自分の専門分野を活かして、より大きな舞台で活躍したい人
• 地道な努力を継続できる人

未経験から資格取得＆転職を成功させるための4ステップ・ロードマップ

「自分に合う資格は見つかったけど、何から始めればいいんだろう？」

ここからは、未経験から資格を取得し、年収アップ転職を成功させるための具体的な4つのステップを紹介します。

よくある質問（Q&A）

最後に、資格取得と転職に関するよくある質問にお答えします。

本当に未経験でも、資格さえ取れば年収アップ転職は可能ですか？

可能性は十分にありますが、資格だけで安泰というわけではありません。

20代〜30代前半であれば、ポテンシャル採用の可能性が高いため、資格を武器に未経験からでも転職しやすい傾向にあります。しかし、企業が最も重視するのは「入社後に活躍してくれるか」です。

資格の知識を実務でどう活かせるのか、なぜその業界・職種で働きたいのかという強い意欲を、面接でアピールすることが重要です。

働きながら難関資格の勉強時間を確保するコツはありますか？

「スキマ時間」の活用と「やらないこと」を決めるのがポイントです。

• スキマ時間の活用:
  • 通勤電車の中（スマホアプリや音声講座）
  • 昼休み（テキストを読む）
  • 寝る前の30分（その日の復習）
• やらないことを決める:
  • 平日の飲み会には参加しない
  • スマホでSNSや動画を見る時間を減らす
  • 残業を減らす工夫をする

ONとOFFのメリハリをつけ、限られた時間を有効に使いましょう。

複数の資格で迷っています。どうやって選べばいいですか？

「興味の持続性」と「キャリアプランとの一致度」で判断しましょう。

年収や難易度だけで選ぶと、学習の途中で挫折してしまう可能性があります。まずは、自分が心から「学びたい」と思える分野かどうかを自問自答してみてください。

その上で、その資格が自分の目指す5年後、10年後のキャリアプランに繋がっているかを検討することが大切です。無料のセミナーや書籍の立ち読みなどで、その資格の世界に触れてみるのも良いでしょう。

まとめ：未来への投資として、資格取得にチャレンジしよう！

今回は、転職で年収アップを目指せる15の資格を厳選してご紹介しました。

分類	資格名
文系・ 未経験向け	日商簿記2級、宅地建物取引士、FP2級、中小企業診断士、社会保険労務士、登録販売者
理系・IT系	基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、プロジェクトマネージャ試験、AWS認定資格、二級建築士、電気工事士
専門職	公認会計士、税理士、TOEIC 800点以上

資格取得は、決して楽な道のりではありません。時間も労力も、そして時にはお金もかかります。しかし、それはあなたの市場価値を高め、キャリアの選択肢を広げるための、最も確実な自己投資の一つです。

この記事をきっかけに、あなたが新たな一歩を踏み出すことができれば、これほど嬉しいことはありません。LIFRELLスキルアップ編集部は、あなたの挑戦を心から応援しています。