ミズノの平均年収699万円【2025年3月期】「アシックスに次ぐ2位」は誤り|年齢調整で見る本当の業界順位と役職別年収

ミズノの平均年収は高い?職種・経歴・年代別の給与実態を解説!

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2025年3月期の有価証券報告書によると、ミズノ(美津濃株式会社)の平均年収は699万円(平均年齢43.0歳)です。日本全体の平均年収460万円(国税庁)を大きく上回る水準ですが、国内スポーツ用品メーカーの中での位置づけは「業界2位」と紹介されることが多いものの、最新データで並べ直すと少し違う姿が見えてきます。

この記事では有価証券報告書・公式採用ページ・口コミサイトの実データをもとに、ミズノの年収を年代別・役職別・職種別に整理しました。あわせて平均年齢を揃えて比べ直す視点も加え、43.0歳という年齢構成が数字にどう効いているかまで踏み込みます。

▶ 関連記事:大手企業の平均年収ランキング【2026年最新】有報22社を年齢調整して比べ直した本当の序列(ミズノを含む大手22社を同じ物差しで並べています)

目次

ミズノの平均年収は699万円【2025年3月期】

項目数値(2025年3月期)
平均年収699万円
平均年齢43.0歳
42歳補正後(編集部試算)約674万円
平均勤続年数18.0年
従業員数(単体)2,078人
自己都合離職率2.39%
平均残業時間(公式)6.7時間/月(2024年度)

特筆すべきは平均勤続年数18.0年という数字です。全国平均の12.5年を大幅に上回っており、自己都合離職率2.39%という定着率の高さと合わせて、長く働く人が多い会社であることが分かります。

一方で、この長い勤続年数は年功序列の慣性が残っていることの裏返しでもあり、「若手の昇進が詰まりやすい」という口コミと表裏一体です。平均年齢43.0歳という数字も、後述する他社比較で効いてきます。

過去6年間の平均年収推移

年度平均年収前年比主な背景
2020年3月期624万円コロナ禍前の水準
2021年3月期620万円▲4万円コロナ影響による利益減
2022年3月期646万円+26万円コロナ後回復
2023年3月期645万円▲1万円横ばい
2024年3月期707万円+62万円WBC・W杯特需、過去最高益
2025年3月期699万円▲8万円最新(有価証券報告書)

2024年3月期に前年比+62万円という大幅な増加があった後、2025年3月期はわずかに減少しています。5年間での増加幅は+75万円です。

ここで押さえておきたいのは、業績は好調なのに年収は微減しているという点です。2025年3月期の連結売上高は2,403億円で過去最高を更新していますが、平均年収は8万円下がりました。業績の伸びが必ずしも給与に直結していない構造は、後述する「知名度の割に給与は控えめ」という口コミとつながっています。

手取り額の目安

項目年額月額換算
額面年収699万円約58.3万円
所得税・住民税約88万円約7.3万円
社会保険料約84万円約7.0万円
手取り年収(概算)約527万円約44万円

※独身・大阪府在住・社会保険加入の場合の概算。扶養家族・各種控除により変動します。

「月の手取りがいくらなら生活実感が変わるのか」を知りたい方は、手取り30万円はすごい?【年収457万円・上位15%の現実】手取り25万円は「すごい」?「普通」?もあわせてご覧ください。

同業他社との年収比較——「アシックスに次ぐ2位」ではありません

ミズノは「国内スポーツ用品メーカーでアシックスに次ぐ2位」と紹介されることが多いのですが、各社の最新の開示値を並べると順位は変わります。

会社名平均年収平均年齢決算期・備考
アシックス998万円40.8歳2024年12月期(2025年12月期は1,080万円/40.4歳)
デサント731万円43.3歳2024年3月期。2024年に非上場化したため以降の開示なし
ゴールドウイン714万円2025年3月期
ミズノ699万円43.0歳2025年3月期
ヨネックス601万円2025年3月期

最新の開示値で並べると、ミズノはアシックス・デサント・ゴールドウインに次ぐ4番手です。デサントは非上場化により最新値が取れないため、上場企業だけで比べてもゴールドウイン(714万円)が上に来ます。

他社サイトでは「アシックス865万円」「ゴールドウイン620万円」「ヨネックス522〜573万円」といった数字が今も見られますが、いずれも数年前のデータです。比較記事を読むときは、各社の決算期が揃っているかを必ず確認してください。

【独自分析】平均年齢を42歳に揃えると、アシックスとの差はさらに広がる

当編集部では大手企業を比較する際、平均年齢1歳=年収およそ25万円として全社を42.0歳基準に補正しています。ミズノの43.0歳は比較対象の中でも高い部類で、この補正では不利に働きます。

会社名額面平均年齢42歳補正後
アシックス998万円40.8歳約1,028万円
デサント731万円43.3歳約699万円
ミズノ699万円43.0歳約674万円

※42.0歳・1歳25万円換算による編集部試算。アシックス・デサントは決算期が異なるため参考値です。

アシックスとの差は額面で299万円ですが、42歳基準に補正すると354万円まで広がります。アシックスの平均年齢40.8歳はミズノより2.2歳若く、その分だけ額面が控えめに出ているからです。同年代で比べると、両社の差は見た目の数字よりさらに大きいということになります。

この差の背景には事業構造の違いがあります。アシックスが「ランニングシューズ」に集中してグローバルシェアを急拡大させたのに対し、ミズノは野球・ゴルフ・サッカーなど多競技に展開し国内売上比率が高い構造です。ただしミズノも2025年3月期に売上高2,403億円と過去最高を更新しており、今後の賃金上昇余地はあります。

外資系スポーツブランドとの比較

会社名平均年収目安データの性格
ナイキジャパン約832万円非上場のため口コミ・推計値
ミズノ699万円有価証券報告書(2025年3月期)
アディダスジャパン約585万円非上場のため口コミ・推計値
アシックスジャパン約524万円非上場(アシックスの日本法人単体)

外資系ブランドの日本法人はいずれも非上場で有価証券報告書がないため、これらは口コミ・推計ベースの数値です。ミズノの699万円(有報の全社平均)と直接比較できる数字ではない点にご注意ください。なおアシックスジャパン(524万円)はアシックス本体(998万円)とは別法人であり、この2つを混同している記事も少なくありません。

スポーツ用品業界全体の平均年収(doda調べ:434万円)と比べると、ミズノは約1.6倍の水準です。業界内では高水準であることに変わりはありません。

年代別年収の実態

ミズノは年功序列と成果主義の併用型です。口コミデータによると、40〜45歳にかけての年収ジャンプが最大(約+103万円)で、管理職昇進がこの時期に集中することが背景にあります。

年代平均年収(目安)備考
20代前半350万〜420万円初任給スタート。昇給ペースは緩やか
20代後半420万〜500万円国税庁の25〜29歳平均389万円を上回る
30代前半500万〜580万円30歳で500万円超えが目安
30代後半580万〜650万円主任・係長クラスへの昇格で上がる
40代前半640万〜750万円40〜45歳で最大の年収ジャンプ(+103万円)
40代後半〜50代750万〜1,000万円以上課長・部長への昇進で大幅アップ

口コミには「課長級でも600〜700万円台では生活設計に苦しむ」という退職理由の声もあります(マーケティング職・在籍15〜20年・男性)。ブランド知名度に対して給与がやや控えめという評価は社員の間でも共通した認識です。

役職別年収テーブル

一般社員は職階5段階の月給制で、管理職(課長以上)になると年俸制へ移行し残業代は支給されなくなります。転職時に見落としやすい重要なポイントです。

役職年収目安給与形態
一般社員(職階1〜5段階)350万〜650万円月給制・残業代全額支給
主任・係長クラス500万〜700万円月給制・残業代全額支給
課長クラス700万〜850万円年俸制・残業代なし
部長クラス1,000万〜1,200万円年俸制・残業代なし
執行役員以上1,200万円〜年俸制

係長クラスから課長クラスへの昇格時は注意が必要です。年俸は上がっても残業代がなくなるため、残業の多い部署では手取りがほぼ変わらない、あるいは一時的に下がるケースもあり得ます。

賞与は年収全体の約20%を占めます。夏・冬の年2回が基本で、業績目標を達成した場合に決算賞与(年1回)が加わります。ただし業績評価は相対評価の側面が強く、個人の成果だけでなく部署・課全体の結果も反映されるため、個人の頑張りがボーナスに直結しにくいという口コミも見られます。

職種別年収

職種平均年収目安特徴
営業職400万〜800万円業績回復・新製品ヒット時に賞与が上がりやすい
マーケティング職500万〜750万円商品企画・宣伝部門との連携業務
商品企画・デザイン500万〜800万円企画完成度・市場性が評価軸。成果が給与に直結しにくい面あり
研究開発・技術職450万〜750万円専門性が重視される
管理部門(経理・人事・法務)400万〜700万円安定的。職種間格差は比較的小さい

職種間の年収差は比較的小さく、どの職種でも中長期的な安定性がある点がミズノの特徴です。同じBtoCブランドメーカーでも、タカラトミー(920万円・42.8歳)のように業績賞与で年収が大きく上下する会社と比べると、ミズノは振れ幅の小さい安定型と言えます。

給与制度の仕組み

月給制と各種手当

一般社員はみなし残業制ではなく、実働時間に応じた残業代が全額支給されます。

手当の種類内容
住宅手当持ち家でも支給(月1万円程度との口コミあり)
家族手当子ども1人ずつ支給、2人目以降も減額なし
転勤者手当手厚い水準との口コミあり
残業代一般社員は全額支給(管理職は年俸制のため対象外)

家族手当が「2人目以降も減額なし」という設計は、子育て世帯にとって実質的な年収の底上げになります。額面の数字には表れない部分です。

残業時間の実態:公式データと口コミの乖離

データソース残業時間備考
ミズノ公式(人事データ)6.7時間/月(2024年度)社員全体の平均
OpenWork11.8時間/月口コミ投稿者の申告平均
エンゲージ会社の評判16時間/月口コミ投稿者の申告平均

公式データの6.7時間は全社員を母数とした数値であり、部署・職種・時期によって差が大きいのが実態です。公式と口コミで2倍以上の開きがある点は、応募前に配属予定部署の実態を確認すべきサインと捉えてください。

「残業は厳しく制限されている」という口コミが多い一方で、「制限されている分、就業時間外に仕事をせざるを得ない状況が生じることもある」という声もあります。全体としてワークライフバランスは良好な水準と評価されています。

評価制度の仕組み

評価は年1回の能力評価と年2回の業績評価の組み合わせです。能力評価は昇格・昇給に、業績評価は賞与に影響します。2019年には管理職層向けに「自律的な判断やチャレンジ姿勢を評価する仕組み」が導入され、上司・同僚・後輩を含む多面評価も実施されています。

一方で「上の年齢層が詰まっている部署では若手の昇格が難しい」という口コミも存在します。平均勤続18.0年・平均年齢43.0歳という数字は定着率の高さを示すと同時に、ポストが空きにくい構造も示しています。年功序列から実力主義への移行期にある企業という評価が実態に近いでしょう。

新卒初任給(2026年入社)

学歴初任給(月額)年収換算(目安)
大学院卒270,000円350万〜420万円
大学卒260,000円340万〜400万円

職種による初任給の差はなく、学歴で決まります。募集コースは事務系総合職・研究開発職・デザイン職の3種類です。賞与は夏・冬の年2回で、予算達成時には別途決算賞与が支給されます。

福利厚生と働きやすさ

カテゴリ主な制度・特徴
勤務時間フレックスタイム制(子どもが中学3年生になるまで適用可能)
残業時間公式6.7時間/月(2024年度)。口コミでは11.8〜16時間/月の報告もあり、部署差が大きい
休日・休暇年間休日122日。有給取得率71.4%と高水準
育児支援育児休業取得率100%。時短勤務制度・フレックスの子育て特例あり
住宅・生活住宅手当(持ち家含む)、転勤者手当
家族支援家族手当(子ども1人ずつ・2人目以降も減額なし)
健康・スポーツ社内部活動制度(充実との評判)、健康診断・人間ドック
再雇用家庭の事情で退職した人への求人紹介制度あり

フレックスタイムが「子どもが中学3年生になるまで」適用される点は、他社と比べても長い設定です。年収の額面では見えにくい部分ですが、子育て期の働き方という観点では大きな価値があります。

社員の口コミ:年収への本音

ポジティブな評価

年始に各自が上長から年収を提示され、おおむねその範囲内で支給される。賞与は個人評価に加え全社実績に連動するが、大きく下落しない限り提示額から大きく下がることはない(在籍社員)

日本での知名度が圧倒的にあるブランドに貢献できていることがモチベーションになる。多忙だがマルチタスクで成果を出す経験は自分の能力を試す場になっている(口コミサイト)

ネガティブな評価(転職検討時に知っておくべき情報)

給与はメーカーの中でも、同業他社の中でも決して目立って多いとは言えない。日本の一般的な企業の社員として家族を養ったり娯楽に使ったりするには何ら不自由なく、ごくごく平均である(口コミサイト)

退職理由の一つに給与水準の低さがある。課長級でも600〜700万円台では生活設計に苦しむ(マーケティング職・在籍15〜20年・男性)

昇級試験に合格すれば給与は上がるが、上になればなるほど枠数が決まっており、日頃どれだけ管理職や上層部と交流があったか・好かれているかが重要(口コミサイト)

口コミの総評として、ミズノは「ブランドへの誇り・やりがい・安定した雇用・ワークライフバランス」を重視する人には魅力的な職場です。一方で「年収を最大化したい」「実力主義で早期に上を目指したい」という人には物足りなさを感じる可能性があります。

中途採用・転職情報

ミズノが公開しているデータでは2023年度の中途採用比率は約42.9%です。新卒採用のイメージが強い企業ですが、実際には中途採用も積極的です。

職種想定年収レンジ
営業職400万〜800万円
商品企画・デザイン500万〜800万円
エンジニア・研究開発500万〜800万円
管理部門400万〜650万円

転職で年収アップを狙うためのポイント

  • 前職の成果・実績を数値で明確に示す(即戦力採用では前職より高い提示も期待できる)
  • スポーツ業界への理解と熱意を具体的に語れるか(面接では「入社後にやりたいこと」を2回以上問われるケースが多い)
  • 管理職・海外関連職種での採用は前職より高い年収提示が期待できる
  • メンバー採用では前職年収から横ばいスタートが多く、入社後の昇進で積み上げる形になりやすい
  • ミズノが求める人材像は「フェアプレー・フレンドシップ・ファイティングスピリット」。コンプライアンスを守りながらひたむきで明るく、仕事をやりきれる人が評価される

応募前に確認しておきたい記事:dodaの書類選考に通らない理由【通過率22%の実態】書類選考通過率の現実とATS対策転職の最終面接で内定を取る完全戦略

よくある質問

ミズノは国内スポーツ用品メーカーで何位ですか?

「アシックスに次ぐ2位」と紹介されることが多いのですが、最新の開示値で並べるとアシックス998万円・デサント731万円・ゴールドウイン714万円に次ぐ4番手です(デサントは2024年に非上場化したため2024年3月期が最新値)。上場企業だけで比べてもゴールドウインが上に来ます。ただしスポーツ用品業界全体の平均434万円と比べれば、いずれも高水準であることに変わりはありません。

アシックスとの差はなぜこれほど大きいのですか?

額面で299万円の差がありますが、平均年齢を42歳に揃えて補正するとアシックス約1,028万円・ミズノ約674万円で354万円まで広がります(アシックスのほうが2.2歳若いため)。背景にはアシックスがランニングシューズに集中してグローバルシェアを拡大したのに対し、ミズノは多競技展開で国内売上比率が高いという事業構造の違いがあります。

課長・部長の年収はいくら?

課長クラスが700万〜850万円、部長クラスが1,000〜1,200万円程度です。ただし管理職は年俸制に移行するため残業代はなくなります。残業の多い部署では、昇格しても手取りがあまり変わらないケースもあり得ます。「課長でも600〜700万円台では生活設計に苦しむ」という口コミがある点も現実的な情報として参考にしてください。

年収アップのスピードは速い?

基本的には緩やかです。30歳で500万円超、40〜45歳で管理職昇進後に大きく上がるモデルが標準的です。平均勤続18.0年・平均年齢43.0歳という構成のため、上の年齢層が詰まっている部署では昇格が遅れるケースがあります。実力主義への移行は進んでいますが、年功序列の慣性も残っています。

残業代は全額支給される?

一般社員は全額支給が基本(みなし残業制ではない)。公式の平均残業時間は6.7時間/月(2024年度)と少ない水準ですが、口コミでは11.8〜16時間/月の報告もあり部署差があります。管理職(課長以上)は年俸制のため残業代は支給されません。

新卒と中途で給与の差はある?

同じ職階・等級であれば新卒・中途の区別はありません。中途採用時は前職の経験・実績をもとに職階・等級が設定され、それに対応した給与が提示されます。

まとめ

確認ポイント内容
平均年収(最新)699万円(2025年3月期・平均年齢43.0歳)
42歳補正後約674万円(アシックス約1,028万円との差は354万円)
業界内の位置づけアシックス・デサント・ゴールドウインに次ぐ4番手
手取り目安約527万円/年・約44万円/月
課長クラス700万〜850万円(年俸制・残業代なし)
部長クラス1,000万〜1,200万円
新卒初任給26万円(大卒)/27万円(院卒)
賞与年収の約20%・年2〜3回(決算賞与は業績連動)
平均勤続年数18.0年(全国平均12.5年を大幅に上回る)
自己都合離職率2.39%(定着率が非常に高い)
残業時間公式6.7時間/月・口コミ11.8〜16時間/月
有給取得率71.4%
中途採用比率42.9%(2023年度)
業績連結売上高2,403億円(2025年3月期・過去最高)

ミズノは「安定した年収・長い勤続年数・スポーツブランドへの誇り・ワークライフバランス」を重視する人に向いている企業です。過去最高の売上を更新中という業績背景は追い風ですが、その好調が平均年収には反映しきれておらず、「知名度の割に給与は控えめ」という口コミも実態として存在します。

転職を検討する場合は、年収の数字だけでなく「いつ課長・部長になれるか」というキャリアパスと、家族手当・フレックスなど額面に表れない待遇を含めて総合的に判断することをおすすめします。

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