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SCSKの平均年収788万円【2025年3月期】口コミ598万円との190万円差は年齢差だけ|上場廃止で最終開示値に

「SCSK株式会社は本当に年収が高いのか」「同業他社と比べてどうなのか」「口コミで見る年収の実態は?」——SCSKへの転職・就職を検討しているなら、公式データと現場の声の両方を知る必要があります。
この記事では、2025年3月期の有価証券報告書データ(平均788万円)をはじめ、口コミサイトの実態値・年代別推移・職種別レンジ・競合比較・転職成功戦略まで解説します。有報788万円と口コミ598万円という190万円の差が、実はほぼ全部「年齢差」で説明できることも、当サイト独自の年齢調整分析で明らかにします。さらに2026年3月の上場廃止(住友商事による完全子会社化)という、多くの記事が触れていない大きな変化も整理します。
- 平均年収788万円の正確な読み方と口コミ実態値598万円との差の正体
- 【独自】年齢調整すると有報と口コミがほぼ一致する——その意味
- 2026年3月12日の上場廃止と、788万円が有報での最終開示値になる可能性
- 2026年3月期の業績(売上7,803億円・営業利益862億円)とネットワン統合の効果
- 5年間の年収推移と、2025年7月に発表された平均5.2%の賃上げ
- 職種別・年代別の詳細年収レンジ(技術職・営業職・管理職)
- 給与体系・4軸評価制度・専門性認定制度の仕組み
- 大手SIer8社との年収比較——額面順位と年齢調整後の順位
- 「同業他社と比べてボーナスが少ない」という口コミも含めた正直な評価
- 有給91.8%・残業26時間という働きやすさの実態
- 向いている人・向いていない人の判断基準
SCSKの平均年収|2026年最新データと正確な読み方
- 788万円(正確には7,877千円)は有価証券報告書ベースの提出会社単体8,360名の平均であり、平均年齢42.9歳・平均勤続17.2年という中堅ベテラン層が押し上げている
- 口コミサイト「エン カイシャの評判」では正社員276名回答の平均年収は598万円(平均年齢36.2歳)
- ただし、この190万円の差はほぼ全部が年齢差で説明できます(後述の年齢調整セクション参照)
- SCSKは2026年3月12日に上場廃止となり、住友商事の完全子会社になりました。したがって788万円は、有価証券報告書という同じ形式で公開された数値としては最後になる可能性があります
- 「年収は同業の中ではあまり多くない」「特にボーナスが少ない」という2026年の口コミも存在する
- なお他サイトには平均年齢を「44.9歳」と記載しているものがありますが、有価証券報告書の値は42.92歳です。年齢は補正計算の前提になるため、比較記事を読む際は注意してください
5年間の年収推移(有価証券報告書ベース)
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 2020年3月期 | 735.9万円 | 43.0歳 | — |
| 2021年3月期 | 752.6万円 | 43.4歳 | +16.7万円 |
| 2022年3月期 | 752.2万円 | 43.7歳 | ±0 |
| 2023年3月期 | 746.7万円 | 43.6歳 | −5.5万円 |
| 2024年3月期 | 764.2万円 | 43.5歳 | +17.5万円 |
| 2025年3月期 | 788万円 | 42.9歳 | +23.8万円 |
出典:SCSK株式会社 有価証券報告書(各年度)。平均年齢は媒体によって43.8歳などと記載が分かれる年度がありますが、ここでは有報の記載値を採用しています。
5年間で約52万円の上昇は年平均約10万円ペース。2023年3月期に一度落ち込んだものの、2024年・2025年と連続して大幅増加しています。2025年3月期の+23.8万円は過去5年で最大の上げ幅です。しかも平均年齢は43.5歳→42.9歳と若返っています。年齢が下がったのに平均年収が上がったということは、賃金水準そのものが明確に引き上げられたことを意味します。年齢構成のマジックではありません。
- SCSKは2025年7月、報酬水準を平均5.2%引き上げることを発表しています
- 788万円に対して5.2%は約41万円。単純計算では次期の平均年収は820万円台に乗る可能性があります
- 上表の推移(年平均約10万円ペース)を大きく上回る改定であり、直近の年収カーブは加速局面に入ったと見るのが妥当です
- 他サイトの多くはこの改定を反映していないため、「788万円」を上限の目安として読むと実態を過小評価することになります
【2026年最新】上場廃止と住友商事による完全子会社化
SCSKを検討するうえで、年収以上に大きな構造変化が2026年に起きています。多くの年収記事がまだ触れていない点なので、ここで整理しておきます。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年12月25日 | ネットワンシステムズを連結子会社化(連結従業員が16,296名→20,252名へ) |
| 2025年10月29日 | 親会社である住友商事の子会社を通じた公開買付けを公表 |
| 公開買付け後 | 住友商事の保有比率が88.63%(間接保有を含む)に |
| 2026年2月9日 | 臨時株主総会で株式併合議案を可決 |
| 2026年3月12日 | 東証プライム市場で上場廃止(売買最終日は3月11日) |
| 2026年3月16日 | 住友商事の完全子会社に |
これは年収データの「見え方」に直結します。上場企業でなくなれば、有価証券報告書による平均年収の開示が続かない可能性が高いためです。つまり788万円(2025年3月期)が、外部から確認できる最後の公式値になるかもしれません。
同じことがNTTデータグループでも起きています。あちらは2025年9月26日にNTTの完全子会社化で上場廃止となり、923万円(2025年3月期)が最終開示値になりました。大手SIerが相次いで親会社の完全子会社になり、年収の外部検証が難しくなっている——これは転職を検討する側にとって無視できない変化です。今後は口コミデータと募集要項の提示額に頼る比重が上がります。
2026年3月期の業績——ネットワン統合で規模が一段拡大
| 項目 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,803億2,600万円 | +30.9% |
| 営業利益 | 862億6,000万円 | +30.5% |
| 純利益 | 669億5,200万円 | +44.0% |
| (参考)2025年3月期 | 売上5,960億円・営業利益661億円 | ともに過去最高を更新 |
- 売上+30.9%の主因はネットワンシステムズの通期連結ですが、SCSK単体でも増収増益です
- 2026年3月期第3四半期時点で、SCSK単体の売上高は3,848億円→4,021億円(+4.5%)、営業利益率は11.4%→12.3%へ改善
- 単体の売上総利益率も26.7%→27.8%へ1.1ポイント改善しており、システム開発の収益性向上やBPOの原価低減という構造改革の成果が出ています
- 会社は2030年に売上高1兆円を目標に掲げています
- 賃上げの原資という観点では、この収益改善が2025年7月の5.2%引き上げを支えていると読めます
月収・手取りの目安
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 年収(平均) | 788万円 | 有価証券報告書ベース |
| 手取り年収(東京・独身・扶養なし) | 約583万円 | 手取り率は約74% |
| 月額手取り(年間手取り÷12) | 約48.6万円 | 賞与を12ヶ月に均した参考値 |
- 手取りを「約587万円」としている記事がありますが、40歳以上に課される介護保険料が計算に入っていない可能性があります
- SCSKの平均年齢42.9歳は当然40歳を超えているため、健康保険料に介護保険分が上乗せされます。その差はおよそ年4〜5万円です
- また年収788万円では厚生年金保険料が標準報酬月額の上限(650,000円)に達しているため、これ以上年収が上がっても厚生年金の負担は増えません
扶養家族の人数や各種控除の利用状況によって実際の手取りは変動します。額面と手取りの関係は年収帯によって違うので、一般的な水準での感覚は手取り30万円の年収はいくらかや手取り25万円の年収の目安もあわせて確認してみてください。
【独自分析】年齢調整すると、有報と口コミがほぼ一致する
当サイトでは企業間の年収比較にあたって、平均年齢の違いを取り除く「42歳補正」(額面+(42.0−平均年齢)×25万円)を使っています。平均年齢が1歳上がれば平均年収はおおむね20〜30万円押し上がるため、年齢を揃えないと公平な比較になりません。
この補正を、SCSKの2つのデータにかけてみます。
| データ | 額面 | 平均年齢 | 42歳補正後 |
|---|---|---|---|
| 有価証券報告書(2025年3月期) | 788万円 | 42.9歳 | 約766万円 |
| エン カイシャの評判(正社員276名) | 598万円 | 36.2歳 | 約743万円 |
| 差 | 190万円 | 6.7歳 | 23万円 |
額面では190万円も開いている2つのデータが、年齢を42歳に揃えると23万円差まで収束します。つまり「有報は盛られている」「口コミが実態」といった対立構図ではなく、単に測っている年齢層が6.7歳違うだけだったということです。
これはSCSKの年収カーブが、極端な成果主義でも年功一辺倒でもなく、年齢とともに素直に積み上がる設計であることを示しています。平均勤続17.2年という数字とも整合します。転職を検討する際は、自分の年齢に近い層のデータを見れば、そのまま自分の水準の目安になる——これは意外と珍しい、読みやすい会社です。
参考までに、同じ方法はNTTデータ(有報923万円/39.7歳 vs 口コミ766〜771万円/33歳前後)でも成立します。150万円の差がほぼ7歳ぶんの年齢差で説明できる構図は、SCSKとまったく同じです。
大手SIer8社との年収比較【2026年版】
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 42歳補正後 | 決算期 |
|---|---|---|---|---|
| 野村総合研究所(NRI) | 1,322万円 | 39.9歳 | 約1,375万円 | 2025年3月期 |
| 電通総研(旧ISID) | 1,125万円 | 39.9歳 | 約1,178万円 | 2025年12月期 |
| 大塚商会 | 1,028万円 | 42.0歳 | 約1,028万円 | 2025年12月期 |
| NTTデータグループ | 923万円 | 39.7歳 | 約981万円 | 2025年3月期 |
| NEC | 963万円 | 42.6歳 | 約948万円 | 2025年3月期 |
| 日立製作所 | 961万円 | 42.6歳 | 約946万円 | 2025年3月期 |
| 富士通 | 929万円 | 43.1歳 | 約902万円 | 2025年3月期 |
| SCSK | 788万円 | 42.9歳 | 約766万円 | 2025年3月期 |
| IT・通信業界平均(doda) | 466万円 | — | — | — |
出典:各社有価証券報告書。42歳補正値は当サイトの試算です。表は42歳補正後の順に並べています。
- NEC「880万円・43.3歳」→ 正しくは963万円・42.6歳(880万円は2024年3月期。1年で+83万円という大幅な上昇があったため、旧年度の数字を使うと80万円以上ずれます)
- 野村総合研究所「1,271万円」→ 正しくは1,322万円(1,271万円は2024年3月期)
- 富士通「965万円」→ 正しくは929万円(965万円は2024年3月期)
- 日立製作所「935万円」→ 正しくは961万円
- NTTデータ「905万円」→ 正しくは923万円。なお2025年9月26日にNTTの完全子会社化で上場廃止しており、これが有報での最終開示値です
- 大塚商会「937万円」→ 正しくは1,028万円(2025年12月期。3年連続で大幅上昇中)
- 「電通国際情報サービス(ISID)」は2024年に電通総研へ社名変更済みです
- なお日立ソリューションズのような非上場のSIerは有価証券報告書の開示自体がなく、この表には載せられません。推計値と有報値を同じ表に混ぜている比較記事には注意してください
額面では比較8社中の最下位ですが、比べている企業はどれも日本トップクラスの高収入SIerです。IT・通信業界全体の平均466万円と比較すれば、SCSKの788万円は業界平均の約1.7倍。「業界内で低い」ではなく「超一流と比べると差がある」という位置づけが正確です。
ただし年齢調整をかけると、この差はむしろ広がります。SCSKは平均年齢42.9歳と比較的高いため補正で22万円下がる一方、NTTデータ(39.7歳)は58万円上がるためです。額面135万円だった差は補正後215万円に拡大します。NECとの差も、額面175万円が補正後182万円へ広がります。「同年齢で比べたときの水準」で見ると、SCSKは大手SIerの中で最下位というのが正直な評価です。
一方で、これは後述する働きやすさ(残業26時間・有給91.8%)と表裏の関係にあります。年収の絶対額だけで比較するか、時間あたりの価値で比較するかで評価は変わります。
- 上表は比較年度を2025年3月期に揃えていますが、2026年3月期の有報では富士通1,012万円・日立製作所995万円・NRI 1,333万円とさらに上昇しています
- SCSKも2025年7月に5.2%の報酬改定を行っているため、同じ土俵で比べれば差の構図は大きく変わらない見込みです
- ただしSCSKは2026年3月に上場廃止となったため、2026年3月期の平均年収を有報で確認することができません。この非対称性は、今後の他社比較で常につきまといます
職種別年収の詳細レンジ
技術職の年収帯
求人情報の公開レンジをもとにした目安です。
営業・企画職の年収帯
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| IT法人営業(代理店) | 600万〜1,200万円 | 最も高い年収レンジ。大型案件の実績が評価に直結 |
| IT法人営業(直販) | 450万〜600万円 | 比較的抑えめ。スキルアップでレンジが広がる |
| 事業企画・新規事業開発 | 600万〜1,200万円 | DX推進で需要増。上流工程の経験者に有利 |
| 経営企画 | 600万〜1,200万円 | 管理職登用との連動が多い |
口コミサイトによる職種別実態値
| 職種(OpenWorkベース) | 平均年収 |
|---|---|
| プロジェクトマネージャー職 | 790万円 |
| 企画職 | 781万円 |
| 管理職 | 660万円 |
| (参考)全社平均 | 618万円 |
| (参考)エンジニア・SE | 586万円 |
| (参考)営業 | 606万円 |
出典:OpenWork 社員クチコミデータ
「管理職の平均660万円」がPM職(790万円)より低いのは、集計上の職種区分の問題です。ここでいう「管理職」は管理部門(コーポレート)を指している可能性が高く、部長・本部長クラスの数値ではありません。回答者数が少ない職種区分の口コミ値は、順位をそのまま実力差と読まないほうが安全です。SCSKで年収を上げる実質的な鍵は、職種選びよりも上流工程(PM・コンサル・企画)への移行と専門性認定のグレードにあります。
年代別年収の実態
20代から50代の年収推移(口コミベース)
| 年齢 | 推定年収(口コミベース) | 特徴・主な変化 |
|---|---|---|
| 25歳 | 約456万円 | この時点で国税庁の全国平均478万円に迫る。新卒入社の標準的なスタートライン |
| 27歳 | 480万〜520万円 | 入社2〜3年で初めての格付け変更のタイミング |
| 29歳 | 520万〜580万円 | 「昇格昇給が早くなった。20代後半で700万円台も可能」という声も |
| 30〜34歳 | 約521万〜547万円 | プロジェクトリーダーへの昇進機会が増える |
| 35〜39歳 | 約606万〜638万円 | 「基幹職」への移行が本格化。評価・成果による年収格差が生まれる時期 |
| 40歳 | 約711万円 | 課長・マネジャー級。PM経験者は1,000万円超も |
| 45歳 | 約759万円 | 上位マネジメント。専門性×マネジメントの両立が評価される |
| 50歳 | 約789万円 | 会社平均年収と同水準。部長・本部長クラスは1,200万円超 |
口コミサイトの集計値をもとにした目安です。有価証券報告書には年代別の内訳は開示されていません。元の記事にあった「25歳の全国平均約389万円」は出典が確認できなかったため、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」の平均給与478万円との比較に置き換えています。
この2つの口コミは矛盾しているように見えますが、両方とも実態を捉えています。年齢調整の分析が示すとおり、SCSKは年齢に対して素直に年収が積み上がる構造なので「昇給は着実」。一方で同年齢帯で他の大手SIerと比べると水準は最下位なので「同業の中では多くない」。この2つは同時に成立します。
新卒初任給と中途採用の年収
新卒初任給(2026年度採用)
| 区分 | 月給 | 備考 |
|---|---|---|
| 大学卒 | 320,000円 | 2026年度新卒採用 募集要項 |
| 大学院卒 | 340,000円 | 同上 |
| (参考)2025年度 大学卒 | 310,000円 | 基本給+業務手当44,200円+学び手当5,000円+リモートワーク推進手当5,000円 |
| (参考)2025年度 大学院卒 | 330,000円 | 基本給+業務手当47,000円+学び手当5,000円+リモートワーク推進手当5,000円 |
大卒初任給32万円は全国の大卒平均初任給(約21〜24万円)を大きく上回る高水準です。ただし月給には業務手当(みなし残業代)が含まれています。総合職(若手層)は月20時間、基幹職(リーダー層)は月34時間を超えた分が別途支給される仕組みなので、「32万円がすべて基本給」ではない点は理解しておく必要があります。応募時点の最新額は公式採用ページで確認してください。
中途採用の年収・賞与目安
- 若手層(総合職):予定賞与80万円
- リーダー層(基幹職):予定賞与140.4万円
- 賞与は年2回(夏・冬)支給
- 固定残業代は総合職20時間分・基幹職34時間分(超過分は追加支給)
- 中途採用比率は55.6%(2025年3月期)——半数以上が中途入社という構成
給与体系の構造
| 区分 | 給与計算式 |
|---|---|
| 総合職 | (基本給+業務手当)×12ヶ月+予定賞与 |
| 基幹職(裁量労働) | (基本給+裁量労働手当)×12ヶ月+予定賞与 |
年収が高い理由|業績・評価制度・人材投資の3軸
①安定した業績基盤と、規模の拡大
- SCSKは2024年12月25日付でネットワンシステムズ株式会社を連結子会社化しました
- これにより連結従業員数は16,296名→20,252名へ3,956名増加(2025年3月期)
- 2025年3月期にはネットワンの第4四半期分(売上高727億円・営業利益91億円)だけが反映され、2026年3月期は通期で寄与。これが売上+30.9%の主因です
- 両社は経営統合に向けた協議を進めており、ネットワークインフラ領域の技術者が加わったことで事業ポートフォリオが広がっています
- ただし有価証券報告書の平均年収788万円は提出会社単体8,360名の数値であり、この統合の影響は含まれていません。転職先がSCSK本体かグループ会社かで待遇は異なるため、応募時に確認が必要です
②4軸の人事評価制度
SCSKの人事評価は「貢献度」「行動」「役割」「専門性」の4観点で実施。「期待役割定義書」「行動評価基準書」「スキル」「スタンス」を軸に多角的に評価されます。技術力だけでなくビジネス貢献度も正当に評価される設計です。
③専門性認定制度(7段階)
社員の専門能力を7段階のレベルで認定し、営業職・技術職の専門性を「見える化」します。専門性の向上が直接的に年収に反映される仕組みがあり、スキルアップへの意欲が収入増に繋がりやすい環境です。
④SCSK i-University・学び手当などの人材投資
- 「SCSK i-University」:全社員対象の教育体系。コンサル・PM・AI・セキュリティなど多分野の講座
- 学び手当(月5,000円):自己啓発費用の補助
- 先進技術者育成研修・デジタルスキル標準教育の推進
- 高度PM・コンサル・ビジネスデザイン人材の重点育成
福利厚生・働き方の実態
主要な福利厚生制度
| カテゴリ | 制度名 | 内容 |
|---|---|---|
| 生活支援 | 通勤手当 | 全額支給 |
| リモートワーク推進手当 | 月5,000円 | |
| メニュー型福利厚生制度 | 宿泊・レジャー・スポーツ・自己啓発等をポイントで利用 | |
| 独身寮 | 若手社員向け住宅サポート | |
| 健康・医療 | 社内診療所 | 職場内での医療サービス |
| カウンセリングルーム | メンタルヘルスサポート | |
| リラクゼーションルーム | ストレス軽減施設(本社) | |
| 健康わくわくマイレージ | 健康促進活動の奨励・ポイント付与 | |
| 働き方 | フレックスタイム制 | コアタイムあり |
| 在宅勤務(どこでもWORK) | 全社的に推進中 | |
| 時短勤務制度 | 育児・介護に対応 | |
| 勤務間インターバル制度 | 11時間以上の休息を確保 | |
| スマートワーク・チャレンジ | 有給20日取得・残業20時間/月以下を目標 |
働きやすさの数値
- 月平均残業時間:26時間(目標20時間以下に向けて継続改善中)
- 有給取得率:91.8%(業界内でもトップクラス)
- 「成果を意識した働き方ができている」:81.7%が肯定
- 「多様な働き方ができる会社である」:83.7%が肯定
- 平均勤続年数:17.2年(社員の定着率の高さを示す)
- 「健康経営優良法人(ホワイト500)」に7年連続で認定
※残業時間・有給取得率は集計期間や出典(社内調査・統合報告書・サステナビリティレポート)によって数値が分かれ、残業22時間・有給89.4%とする資料もあります。いずれにせよ業界内で良好な水準である点は変わりません。
月残業26時間・有給91.8%という数値は、他のSIerと比較しても際立って良好です。ここにSCSKの評価の核心があります。年齢調整をかけると同業他社に対して年収では見劣りしますが、時間あたりで換算すると評価は逆転しうるためです。
たとえば月残業40時間の会社で年収900万円を得るのと、月26時間で788万円を得るのとでは、時間単価はほぼ変わりません。参考までにソフトバンクは月33時間、NTTデータは月29.1時間です。「年収の絶対額を取るか、時間あたりの効率と生活の余裕を取るか」——SCSKを検討する人が本当に比較すべきはここです。
技術職のキャリアパスと年収ロードマップ
- SCSKで1,000万円台に届くのはPM・コンサル層ですが、コンサルティングファームでは同じ水準がマネージャー級の標準です
- ただしアクセンチュアのような非上場のコンサルは有価証券報告書がなく、公表される年収データの性格が有報とは異なります。並べて比較する際は出典の違いに注意してください
- 事業会社側との比較なら、楽天グループ(851万円・36.0歳)やKDDI(1,051万円・42.0歳)が参考になります
年収アップに必要なスキルと戦略
| 優先度 | スキル領域 | SCSKでの需要・背景 |
|---|---|---|
| 最高 | 生成AI・AIシステム開発(Python・LLM活用) | DX事業化を中期計画の柱に据えており需要急増中 |
| 最高 | クラウドアーキテクチャ(AWS・Azure・GCP) | クラウド移行案件が継続的に増加。認定資格(SAA等)が評価される |
| 高い | ネットワークインフラ | ネットワンシステムズの連結子会社化で領域が拡大。グループ内の需要が増加 |
| 高い | セキュリティ(CISSP・情報処理安全確保支援士) | 顧客のセキュリティ需要が高まる一方、専門人材が不足 |
| 高い | プロジェクトマネジメント(PMP・情報処理PM試験) | 上流工程への登用で年収が大きくジャンプする |
| 中程度 | データサイエンス(Python・SQL・BI) | データ分析の需要は高水準 |
どのスキルが中長期で伸びるかは今後需要が増える仕事、IT業界全体の水準感はIT業界の年収、企業ごとの相場は大手企業の平均年収ランキングもあわせて参考にしてください。
SCSKへの転職成功戦略
SCSKに向いている人・向いていない人
- 年収の絶対額より「時間あたりの効率」を重視する人
- ワークライフバランスと年収水準を両立したい人
- IT技術の専門性を体系的に深めたい人
- 大手企業の安定した環境でキャリアを積みたい人
- PM・コンサルとして上流工程に進みたい人
- 平均勤続17年超の腰を据えた環境を好む人
- NRI・電通総研レベルの最高水準年収を目指している人
- 同年齢帯での年収最大化を最優先する人
- 株式報酬・ストックオプションを重視する人(上場廃止により制度が変わる可能性)
- スタートアップ的なスピード感・ゼロイチの事業開発がしたい人
- 成果主義での短期的な大幅昇給を求める人
- 大企業の組織体制・意思決定の遅さが合わない人
転職成功のための3つの準備
よくある質問
まとめ|SCSKの年収・転職価値の総合評価
- 平均年収788万円(2025年3月期・平均年齢42.9歳・勤続17.2年)。過去5年で+52万円。IT・通信業界平均466万円の約1.7倍
- 2026年3月12日に上場廃止・3月16日に住友商事の完全子会社化。788万円が有報形式での最終開示値になる可能性がある
- 有報788万円と口コミ598万円の190万円差は、年齢を揃えると23万円差まで収束——測っている年齢層が6.7歳違うだけ
- 2025年7月に報酬水準の平均5.2%引き上げを発表。2026年3月期の増収増益(売上7,803億円・+30.9%)がその原資を支えている
- 42歳補正すると766万円。大手SIer8社の中では最下位で、NTTデータとの差は額面135万円→補正後215万円に拡大する
- NECを「880万円」とする比較表は2024年3月期の旧値。正しくは963万円・42.6歳で、SCSKとの差は額面175万円・補正後182万円
- ただし月残業26時間・有給91.8%と働きやすさは業界屈指。時間あたりで換算すれば評価は逆転しうる
- 手取りは約583万円・月48.6万円。平均年齢42.9歳=介護保険料の対象なので、他サイトの587万円という試算より低くなる
- PM・コンサルへの昇進で1,000万円超が現実的。技術×ビジネスの両立スキルが年収を決める
- 向いているのは「年収の絶対額より時間あたりの効率を重視し、長期的にキャリアを積みたい人」。他社との横比較はこちら
※本記事は2026年8月時点の公開情報をもとに作成しています。年収・制度・採用状況は変更される場合があります。出典:SCSK株式会社 有価証券報告書(2020年3月期〜2025年3月期)・決算短信・決算説明資料、各社有価証券報告書(野村総合研究所・電通総研・大塚商会・日立製作所・富士通・NTTデータグループ・NEC)、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」、doda「平均年収ランキング」、OpenWork・エン カイシャの評判・就活会議等の口コミデータ。42歳補正値は当サイトが算出した試算値です。年代別・職種別年収は口コミベースの参考値であり、有報の全社平均とは集計基準が異なります。2026年3月12日の上場廃止以降、有価証券報告書の形式での平均年収は確認できていません。
