「キャリアコンサルタントは役に立たない」は本当?後悔する人の特徴と失敗しない活用術を徹底解説

「キャリアコンサルタントは役に立たない」は本当?後悔する人の特徴と失敗しない活用術を徹底解説

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「キャリアコンサルタントに相談したが、役に立たなかった」 「高いお金を払ったのに、期待したアドバイスが得られなかった」

専門家を頼ったにもかかわらず、なぜこのような不満が生まれるのでしょうか。ネット上でも「キャリアコンサルタント 役に立たない」という厳しい意見は目立ちます。

結論から言えば、彼らが「役に立たない」のではなく、相談者側の期待とコンサルタントが提供できる価値との間に「ミスマッチ」が起きているケースがほとんどです。

この記事では、「役に立たない」と感じる理由、そしてコンサルタントの価値を最大限に引き出し、「役に立つ」経験に変えるための具体的な活用術を徹底解説します。

執筆:LIFRELLスキルアップ・転職編集部

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目次

なぜ「キャリアコンサルタントは役に立たない」と言われるのか?よくある5つの理由

まず、なぜ「役に立たない」というネガティブな感想が生まれてしまうのか、その背景にある典型的な理由を5つに整理しました。

1. 期待していた「答え」をくれなかった

「自分にぴったりの天職を教えてほしかったのに、教えてくれなかった」

「転職すべきか、現職に留まるべきか、ズバリと決めてほしかった」

このように、相談者が明確な「答え」や「正解」を求めている場合、キャリアコンサルタントの対応は物足りなく感じられます。

キャリアコンサルタントの基本的なスタンスは、「相談者が自ら答えを見つけ出すプロセスを支援すること」です。これは「キャリアの自己決定の原則」と呼ばれ、専門家が相談者の人生を決定するのではなく、本人が納得して選択・決定できるようにサポートするという倫理に基づいています。

彼らは占い師や予言者ではありません。相談者の価値観や経験を深く掘り下げ、対話を通じてキャリアの選択肢を整理し、意思決定をサポートするのが仕事です。

「A社にしなさい」と指示することは、一見役に立つように見えて、実は非常に無責任な行為です。

キャリアコンサルタントは、「A社を選ぶことは、あなたの『安定性を重視する』という価値観には合致しますが、『新しい挑戦をしたい』という希望とは少し離れるかもしれませんね。その点をどう考えますか?」と問いかけ、思考を深める手伝いをします。

この「支援」というアプローチを理解していないと、「何も決めてくれない、役に立たない」という不満につながってしまいます。

2. 担当者のスキルや相性に問題があった

残念ながら、すべてのキャリアコンサルタントが優れたスキルを持っているわけではありません。

キャリアコンサルタントは国家資格ですが、資格取得後の実務経験や、得意とする分野(例:若年層支援、ミドル層の転職、育児との両立支援など)は人によって様々です。

  • 経験が浅く、マニュアル通りの質問しかできない
  • 特定の業界の知識に乏しく、話が噛み合わない
  • 傾聴力(話を聴く力)が低く、すぐに自分の意見を押し付けてくる
  • そもそも相談者との「相性」が根本的に合わない(話し方、雰囲気など)

特に「相性」は重要です。どれだけ優秀なコンサルタントでも、人間的に「この人には本音を話しにくい」と感じてしまえば、コンサルティングの効果は半減します。

対策として、有料相談を検討する場合は、初回のお試しカウンセリングを受けたり、コンサルタントの経歴、SNSやブログでの発信内容を確認したりして、「この人は自分の悩みに詳しそうか」「信頼できそうか」を事前に見極めることが失敗を減らすコツです。

3. 転職エージェントとの違いを理解していなかった

これは非常に多い誤解です。「キャリアコンサルタント」と「転職エージェント(の担当者)」は、似ているようで役割が根本的に異なります。

転職エージェントの主な目的は、「求人を紹介し、転職を成功させること」です。彼らのビジネスモデルは、多くの場合、転職が成立した際に企業側から成功報酬を受け取ることで成り立っています。

そのため、相談者の悩みを聞きつつも、最終的なゴールは「求人応募・内定」になりがちです。

一方、キャリアコンサルタント(特に有料の独立系)は、必ずしも転職をゴールに置きません。相談者のキャリア全般の悩みを聞き、自己分析を深め、「現職に留まる」という選択も含めて、その人らしいキャリアプランを描くことを支援します。

「すぐに良い求人を紹介してほしかった」というニーズでキャリアコンサルタントに相談すると、「自己分析ばかりで具体的な話が進まない」と不満を感じる可能性があります。

4. 相談者の準備や目的意識が不足していた

「なんとなく将来が不安で…」「何か良いアドバイスが欲しい」といった、漠然とした悩みのまま相談に臨むと、得られる成果も漠然としたものになりがちです。

キャリアコンサルティングは、医者が患者を診察するのとは異なります。医者は症状を聞けば病名を特定し薬を処方できますが、キャリアコンサルタントは「特効薬」を持っていません。

例えば病院で「なんとなく調子が悪いです」と言うだけでは、医師も「どこが?いつから?」と聞くしかありません。「昨日の夜からお腹が痛くて、熱が38度あります」と言えば、具体的な診察ができます。

キャリア相談も同じです。「何に不安を感じているのか(お金、人間関係、スキル不足?)」「過去にどんな時にやりがいを感じたか」といった情報を、自分なりに整理しておくことが重要です。

受け身の姿勢で「何かいいことを言ってくれるだろう」と待っているだけでは、貴重な時間とお金を浪費し、「結局、何も得られなかった」という結果になりかねません。

5. 有料相談の場合、費用対効果を感じられなかった

ハローワークや転職エージェントの相談は無料(または公的サービス)ですが、民間のキャリアコーチングや独立系のコンサルタントに依頼する場合、1時間1万円〜数万円の費用がかかることもあります。

高額な費用を支払ったにもかかわらず、前述の1〜4のような理由で満足のいく結果が得られなければ、「高いお金を払ったのに役に立たなかった」という不満は一層強くなります。

有料相談は「答え」を買うものではなく、「専門的な知識と技術を持ったプロの時間を買い、思考の整理を手伝ってもらう」ための費用です。この認識がずれていると、期待値と現実のギャップに苦しむことになります。

結論:「役に立たない」のではなく、「活用法」と「相談先」のミスマッチが起きている

LIFRELLスキルアップ編集部では、これらの理由を分析した結果、キャリアコンサルタントという存在自体が「役に立たない」のではなく、相談者が抱える課題と、コンサルタントの役割・スキル、そして相談の「場」との間にミスマッチが発生していることが根本的な原因だと考えています。

特に、「転職エージェント」との違いを明確に理解しておくことは、失敗を避ける上で非常に重要です。

【表】キャリアコンサルタントと転職エージェントの主な違い

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比較項目キャリアコンサルタント転職エージェント
主な目的相談者のキャリアプラン設計支援、自己理解の深化、職業生活全般の課題解決求人紹介と転職の成功(マッチング)
ゴール相談者が主体的に意思決定できること(現職残留や異動、学び直しも含む)転職の実現(内定・入社)
スタンス中長期的・客観的な視点でのキャリア支援短期的・中期的視点での転職活動支援
費用有料(民間サービス)または無料(公的機関)原則無料(企業側から報酬を得るため)
求人紹介行わない場合が多い(行う場合もあるが、それが主目的ではない)積極的に行う(それが主目的)
相談内容働き方の悩み、強み・弱みの整理、将来のキャリアパス、人間関係具体的な求人、面接対策、職務経歴書の添削、年収交渉

「すぐに転職したい」「良い求人が知りたい」という方は、転職エージェントに相談すべきです。

一方で、「転職すべきかどうかも含めて悩んでいる」「自分の強みがわからない」という方は、キャリアコンサルタント(またはそれに準ずるキャリアコーチングサービス)が適しています。

注意!こんなキャリアコンサルタントは「役に立たない」可能性大

とはいえ、相談者側の問題だけでなく、明らかにスキル不足や誠実さに欠けるコンサルタントが存在するのも事実です。以下のような特徴が見られた場合は、早めに相談を打ち切るか、担当者の変更を申し出ることをお勧めします。

1. 相談者の話を遮り、自分の意見ばかり話す

最も重要なスキルである「傾聴」ができていません。良いコンサルタントは、相談者が7〜8割、コンサルタントが2〜3割話すくらいのバランスを意識しています。

相談者の状況や価値観を理解する前に、一方的に持論や一般論を展開するコンサルタントは信頼できません。

2. 特定の価値観や選択肢を押し付けてくる

「この年齢なら、絶対に正社員であるべきだ」「女性は家庭との両立を第一に考えるべき」「〇〇業界以外はありえない」など、コンサルタント自身の古い価値観や偏見を押し付けてくるケースです。

特に、結婚や出産といったライフステージ、フリーランスや副業といった多様な働き方への理解がない場合、相談者の可能性を狭めてしまいます。キャリアの選択は個人の自由であり、多様な選択肢を提示するのがプロの仕事です。

3. 知識や情報が著しく古い

労働市場のトレンドや、新しい働き方(リモートワーク、副業、リスキリングなど)に関する情報がアップデートされておらず、一昔前の常識でアドバイスをしてくる場合、有益な情報は得られません。

例えば、あなたがIT業界の最新動向について相談しているのに、コンサルタントがその分野に著しく疎い素振りを見せたら、見切りをつけた方が良いかもしれません。

4. 転職エージェントの役割を兼ねている場合に、無理に転職させようとする

転職エージェント内のキャリアコンサルタントの場合、自社が保有する求人に誘導しようとする力が働くことがあります。これはビジネスモデル上、ある程度は仕方ない側面もあります。

しかし、相談者の意向を無視し、「現職に残りたい」と言っているのにしきりに特定の求人への応募を勧めてくる場合は、あなたのキャリアよりも自社の利益を優先している可能性があり、注意が必要です。

5. 守秘義務への意識が低い

「以前、こんなクライアントがいて…」と、他の相談者の個人情報が特定できそうな話を平気でするコンサルタントは論外です。キャリアコンサルタントには厳格な守秘義務が課せられています。

他人の情報を漏らす人は、あなたの情報も漏らす可能性があり、プロフェッショナルとして失格です。

キャリアコンサルタントを「役に立つ」存在に変える!後悔しないための活用術

では、どうすればキャリアコンサルティングを「役に立った」と実感できる有意義な時間に変えられるのでしょうか。私たちがお勧めする「後悔しないための活用術」を、相談前・相談中・相談後に分けて具体的にご紹介します。

【相談前】準備が成果の8割を決める

最も重要なのは「相談前の準備」です。コンサルタントに丸投げするのではなく、自分自身で思考を整理しておくことが成功の鍵です。

1. 相談の「目的」と「ゴール」を明確にする

「今日、この1時間(または60分)で、何を得たいのか」を具体的に設定します。

  • (悪い例)将来が不安なので、なんとかしたい。
  • (良い例)現職のAという不満と、転職のBというリスクを天秤にかけたいので、思考を整理するのを手伝ってほしい。
  • (良い例)自分の経歴から、強みとしてアピールできそうな要素を3つ、客観的にフィードバックしてほしい。

2. 自分の「棚卸し」をしておく

コンサルタントに経歴を説明する時間を短縮し、本題に早く入るために、以下の情報をメモなどにまとめておきましょう。

  • 職務経歴(事実): これまでどんな会社で、どんな業務を、どのくらいの期間行ってきたか。
  • 実績(工夫): 具体的な成果や、工夫した点、困難を乗り越えた経験。
  • 感情の起伏(本音): 仕事で「楽しかったこと」「やりがいを感じたこと」「辛かったこと」「許せなかったこと」
  • 現状の悩み: 今、何に一番困っているのか。

3. コンサルタントの得意分野や実績を調べる

可能であれば、相談する相手がどのような経歴や専門性を持っているのかを事前に確認します。40代の管理職の悩みに強い人、IT業界のキャリアチェンジに詳しい人、育児と仕事の両立支援が得意な人など、専門性は様々です。

自分の悩みと近い領域のコンサルタントを選びましょう。SNSやブログ、紹介サイトのプロフィール欄は必ずチェックしましょう。

【相談中】「お客様」ではなく「パートナー」であれ

当日は、受け身の「お客様」にならず、一緒に課題を解決する「パートナー」としての意識が重要です。

1. 嘘をつかず、本音で話す

見栄を張ったり、経歴を良く見せようと嘘をついたりしても、何の得にもなりません。むしろ、的確なアドバイスから遠ざかってしまいます。

「給料が低いのが不満」「上司と合わない」「本当は働きたくない」といったネガティブな本音も含めて、正直に話すことが解決への近道です。プロのコンサルタントは、そうした本音を否定せず受け止めてくれます。

2. 「答え」を求めず、「問い」をもらう意識を持つ

前述の通り、「正解」を教えてもらおうと期待してはいけません。

「先生、どうしたらいいですか?」と聞くのではなく、「私はこう思うのですが、プロの視点から見てどう思いますか?」「他に考えられる選択肢はありますか?」と、自分では気づかなかった「視点」や「問い」をもらう意識で臨みましょう。

3. 違和感があれば、その場ではっきり伝える

コンサルタントの解釈が間違っていたり、話がズレていると感じたりしたら、「すみません、ちょっと違うかもしれません」「私が言いたいのは、むしろ…」と、その場で軌道修正を求めましょう。

遠慮して時間を無駄にするのが一番もったいないことです。

【相談後】「行動」に移して初めて役に立つ

コンサルティングは、受けただけでは何の変化ももたらしません。

1. 必ず「アクションプラン」に落とし込む

「良い話を聞いた」で終わらせず、相談で得た気づきをもとに、「次に何をすべきか」を具体的な行動計画に落とし込みます。

  • 例:「まずは自分の強みを整理するために、〇〇という本を読んでみる」
  • 例:「現職の上司に、〇〇について一度相談してみる」
  • 例:「比較するために、転職エージェントにあと2社登録してみる」

2. 合わないと思ったら、迷わず変更する

初回の相談で「この人とは合わない」と感じた場合、無理して継続する必要はありません。

公的機関や転職エージェントであれば担当変更を申し出る、有料サービスであれば次回以降の契約をしないなど、潔く判断することも重要です。

そもそもキャリアコンサルタントとは?資格の信頼性を解説

ここで一度、「キャリアコンサルタント」という資格そのものについても触れておきます。これは、キャリアに関する相談支援の専門家であることを示す資格です。

国家資格「キャリアコンサルタント」

2016年に国家資格化された、比較的新しい資格です。学科試験と実技試験(論述・面接)に合格し、厚生労働大臣に登録されることで名乗ることができます。

この資格は「名称独占資格」と呼ばれ、資格を持っていない人が「キャリアコンサルタント」と名乗ることは法律で禁じられています。

守秘義務と信用失墜行為の禁止

キャリアコンサルタントは、法律(職業能力開発促進法)によって「守秘義務」と「信用失墜行為の禁止」が課せられています。

  • 守秘義務: 相談で知り得た個人の秘密を、正当な理由なく他人に漏らしてはなりません。
  • 信用失墜行為の禁止: キャリアコンサルタント全体の信用を傷つけるような行為をしてはなりません。

これらの義務があるため、原則として相談内容が外部に漏れることはなく、安心して本音を話せる基盤が整えられています。

(出典:厚生労働省「キャリアコンサルタントWebサイト」

国家技能検定「キャリアコンサルティング技能士」(1級・2級)

国家資格とは別に、熟練度を示す「技能検定」も存在します。

  • 2級: 相談者から信頼される、質の高い相談対応ができる「熟練レベル」
  • 1級: 他のコンサルタントを指導・監督できる「指導者レベル」

もしコンサルタントを選ぶ際に「技能士」の資格も持っていることが分かれば、一定以上の経験とスキルを持つ可能性が高いと判断できます。

ただし、LIFRELLスキルアップ編集部としては、「資格があるから優秀」とは断言できないと考えています。資格はあくまで最低限の知識と技術の証明であり、最終的にはその人の実務経験、専門性、そして何よりも「相性」が重要です。

キャリアコンサルタント相談が特に「役に立つ」のはこんな人

ここまでの内容を踏まえ、キャリアコンサルタントへの相談が特に有益となる(=役に立つ)可能性が高い人の特徴をまとめます。

  • 漠然とした将来への不安を抱えている人:
    「このまま今の会社にいていいのか」とモヤモヤしているが、何をどう考えたら良いかわからない。
  • 自分の強みや適性がわからない人:
    転職活動をしたいが、職務経歴書や面接で何をアピールすれば良いか自信がない。
  • 転職すべきか、現職に留まるべきか悩んでいる人:
    転職エージェントに相談すると転職を勧められそうで、中立的な意見が欲しい。
  • 複数の選択肢で迷っている人:
    A社への転職、Bという副業の開始、Cという学び直しなど、複数の選択肢のメリット・デメリットを客観的に整理したい。
  • キャリアの「壁打ち」相手が欲しい人:
    自分の考えを話すことで、思考を整理したい。家族や友人ではなく、利害関係のない第三者の視点が欲しい。

逆に、「いますぐA社とB社のどちらにすべきか決めてほしい」「絶対に成功する副業を教えてほしい」といった、他者に決断を委ねたい人にとっては、「役に立たない」と感じる可能性が高いでしょう。

相談先はどこ?目的別キャリアコンサルタントの探し方

キャリアコンサルタントに相談できる窓口は、大きく分けて4つあります。それぞれ特徴が異なるため、自分の目的に合わせて選ぶことが重要です。

【表】主なキャリア相談の窓口と特徴

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相談窓口費用の目安特徴・メリットデメリット・注意点
1. 公的機関
(ハローワーク、ジョブカフェなど)
無料・無料で相談できる
・全国に窓口がある
・混雑している場合がある
・担当者を選べない
・利用時間が限られる
・相談員のスキルにバラツキ
2. 転職エージェント無料・無料で相談できる
・求人紹介とセットで支援
・業界情報に詳しい
・転職が前提になりやすい
・「現職残留」の支援は弱い
・利益相反の可能性がある
3. 企業内
(人事部、キャリア相談室)
無料・無料で相談できる
・社内の事情を理解している
・異動や社内公募も視野に
・相談内容が人事評価に影響しないか不安
・会社の方針の範囲内での助言になりがち
4. 民間の相談サービス
(有料キャリアコーチングなど)
有料 (1回1万円〜)・利害関係がなく中立的
・時間をかけて深く相談できる
・得意分野でコンサルタントを選べる
・費用が高額になる
・サービスや個人の質にバラツキがある

目的別のおすすめ相談先

  • 費用をかけずに、まず話を聞いてほしい:
    → 1. 公的機関(ハローワークなど)
  • 転職の意欲が高く、求人も見たい:
    → 2. 転職エージェント
  • 今の会社で働き続ける前提で悩んでいる:
    → 3. 企業内(人事部など)
  • お金を払ってでも、じっくり中立的な立場で支援してほしい:
    → 4. 民間の相談サービス

(参考:厚生労働省「ハローワーク」

Q&A:「役に立たない」を避けるためのよくある質問

最後に、キャリアコンサルタントへの相談に関してよく寄せられる疑問にお答えします。

無料相談と有料相談、どちらが良いですか?

目的によります。

「転職」という明確なゴールがあるなら、求人紹介も兼ねている「無料」の転職エージェントが効率的です。

一方で、「転職すべきかもわからない」「現職の悩みをじっくり聞いてほしい」といった中立的な支援を求める場合は、「有料」の民間サービスの方が、利害関係なくフラットなアドバイスを期待できます。

まずはハローワークなどの公的機関で無料相談を試し、そこで解決しない、あるいはより深い支援が必要だと感じたら有料サービスを検討するのが良いでしょう。

資格さえ持っていれば信頼できますか?

資格は、最低限の知識と倫理観(守秘義務など)を持つ証明にはなりますが、それだけで「優秀なコンサルタント」であるとは限りません。

重要なのは、その人が「あなたの悩みの分野」において、どれだけの経験と実績を持っているかです。

例えば、IT業界のキャリアに悩んでいるなら、製造業一筋のコンサルタントより、IT業界出身のコンサルタントの方が的確なアドバイスをくれる可能性が高いです。

資格の有無だけでなく、その人の「経歴」や「専門分野」を必ず確認しましょう。

オンラインでも相談できますか?

はい、多くの公的機関や民間サービスが、Zoomなどのビデオ通話によるオンライン相談に対応しています。対面でなくても、コンサルティングの質が大きく落ちることはありません。

むしろ、移動時間がかからず、リラックスできる自宅などから相談できるメリットもあります。

相談内容がまとまっていなくても大丈夫ですか?

ある程度は大丈夫です。「なんとなく将来が不安でモヤモヤする」という状態こそ、相談の出発点として有効です。優れたキャリアコンサルタントは、その「モヤモヤ」の正体を一緒に解きほぐしていく専門家です。

ただし、本記事の「相談前の準備」でも触れたように、「どの瞬間に不安を感じるか」「過去に楽しかった仕事は何か」など、少しでも手がかりを自分なりにメモしておくと、相談の密度が格段に上がり、より「役に立った」と感じられる時間になります。

友人や先輩への相談と何が違いますか?

友人や先輩は、あなたのことを思って「自分ならこうする」という主観的なアドバイス(Advice)をくれます。これは非常に貴重な意見です。

一方、キャリアコンサルタントは、主観を排し、専門的なフレームワークや傾聴技術を用いて、あなた自身の中から答えを引き出す「支援(Support)」を行います。また、利害関係のない第三者であること、そして厳格な守秘義務を負っていることが大きな違いです。

「背中を押してほしい」時は友人や先輩、「客観的に自分を見つめ直したい」時はキャリアコンサルタント、と使い分けるのが賢明です。

まとめ:「役に立たない」かどうかは、あなた自身の準備と目的次第

キャリアコンサルタントが「役に立たない」と言われる背景には、相談者側の期待値とのズレや、コンサルタントのスキル不足、そして「転職エージェント」との役割の混同など、様々なミスマッチが存在します。

しかし、キャリアコンサルタントは「答えをくれる人」ではなく、「答えを見つけるのを手伝ってくれるパートナー」であると正しく理解し、あなた自身が「何を相談したいのか」を明確にして臨めば、これほど力強い味方はいません。

LIFRELLスキルアップ編集部としては、キャリアの悩みは一人で抱え込まず、専門家の客観的な視点を取り入れることは非常に有益であると考えています。

この記事で紹介した「活用術」を参考に、受け身ではなく主体的にコンサルティングの場を利用し、あなたのキャリアにおける次の一歩を、より確かなものにしてください。

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