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JTBの平均年収は440〜460万円【2026年最新】非上場ゆえの落とし穴|職種で209万円差・近ツリ708万円との比較の罠

「JTBの年収って本当はどのくらい?」「旅行業界の中では高いの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
JTBは日本最大手の旅行会社として110年以上の歴史を誇り、安定した経営基盤と充実した福利厚生で知名度・人気ともに高い企業です。ただしJTBは非上場企業のため有価証券報告書による公式の平均年収開示はありません。この記事では転職口コミサイトの実データをもとに年収実態を整理し、あわせて「他社と比べるときに何を間違えやすいか」まで踏み込んで解説します。
▶ 関連記事:大手企業の平均年収ランキング【2026年最新】有報22社を年齢調整して比べ直した本当の序列(有価証券報告書を開示している大手22社を同じ物差しで並べています)
JTBの平均年収【最新口コミデータ】
データソース別の平均年収
JTBは非上場企業のため公式な平均年収は公開されていません。転職口コミサイトのデータを総合すると、実態の中心値は440万円〜460万円程度と推定されます。
| データソース | 平均年収 | 回答者平均年齢 | サンプル数 |
|---|---|---|---|
| OpenWork | 461万円 | — | 957人 |
| エン カイシャの評判 | 439万円 | 34.5歳 | 566人 |
| ライトハウス | 433万円 | — | — |
| タレントスクエア | 510万円 | 30歳 | — |
この表で最も重要なのは「年齢の逆転」です
4つのデータを並べると、おかしな点に気づきます。回答者平均30歳のタレントスクエアが510万円で最高、34.5歳のエン カイシャの評判が439万円で下位——年齢が若いほうが高く出ているのです。
本来、年齢が上がれば年収も上がるはずですから、この逆転は各サイトの回答者の職種構成が大きく違うことを示しています。JTBは総合職・エリア総合職・個人専門職とコースが分かれ、後述のとおり職種間で200万円以上の差があります。販売職(店頭・カウンター)の回答が多いサイトは平均が下がり、総合職の回答が多いサイトは上がる、という構造です。
結論として、単一サイトの平均値を「JTBの年収」として受け取るのは危険です。サンプル数の大きいOpenWork(957人)とエン(566人)の440〜460万円を中心値とし、実際の判断は後述の職種別・年代別データで行ってください。
参考:年齢を揃えるといくらになるか
当編集部では大手企業を比較する際、平均年齢1歳=年収およそ25万円として42.0歳基準に補正しています。この考え方を口コミデータに当てはめると、エン カイシャの評判の439万円(回答者平均34.5歳)は42歳基準で約626万円相当という計算になります。
ただし、この補正はあくまで参考値です。有価証券報告書の全社平均と違い、口コミは回答者の職種が偏っているうえ、7.5歳分という大きな外挿になるためです。「口コミの440万円は、他社の有報平均(40歳前後)と直接比べられる数字ではない」という点だけ押さえておいてください。
業界内・全国平均との比較
| 比較対象 | 平均年収 | JTB(440〜460万円)との差額 |
|---|---|---|
| 全国平均(国税庁) | 460万円 | ほぼ同水準 |
| 正社員平均(国税庁) | 530万円 | 約▲70〜90万円 |
| 旅行業界平均(doda) | 362万円 | 約+80〜100万円 |
JTBは旅行業界内では高水準ですが、全産業の正社員平均と比べるとやや低い水準です。ただし前述のとおり口コミの回答者は30代前半が中心のため、全社平均としてはもう少し上に出る可能性があります。
職種別の平均年収
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 企画職 | 559万円 |
| 営業職 | 472万円 |
| 販売職(店頭・カウンター) | 350万円 |
出所:OpenWork(957人集計)
企画職と販売職の差は209万円——これがJTBの年収を理解する上で最も重要な数字です。同じ会社でありながら、どのコースで入社するかによって年収の出発点も上限も変わります。前章で見たサイト間のばらつきも、この職種差が原因です。
販売職は基幹職として位置づけられており、総合職と比較して昇給機会が限定的です。ただし残業代はパソコンのログで管理され全額支給されます。
職種別キャリアパスの目安
営業職(約472万円)
法人向け(教育旅行・企業旅行・修学旅行)や個人向け(店頭販売・カウンターセールス)、デジタルマーケティング関連営業など幅広い担当範囲があります。年収の目安は入社1〜3年目で350〜420万円、主任・係長(4〜8年目)で450〜550万円、課長(9〜15年目)で600〜800万円、部長以上(16年目以降)で900万円以上が一般的なパスです。
企画・管理系職種(約559万円)
経営企画・人事・財務・商品企画などが該当します。職種別で最も高い年収水準で、管理職登用の機会も多いです。年功序列の色が強く勤続年数に応じた昇給が基本でしたが、2024年からの人事制度改革により成果主義への移行が進んでいます。
年代別の年収実態
| 年代 | 年収目安(口コミ参考値) |
|---|---|
| 20代前半(入社1〜3年目) | 350万円〜400万円 |
| 25〜29歳 | 355万円〜420万円 |
| 30代前半 | 415万円〜500万円 |
| 35〜39歳 | 464万円〜550万円 |
| 40代前半 | 483万円〜600万円 |
| 40代後半 | 551万円〜700万円 |
| 50代以上(管理職クラス) | 700万円〜 |
口コミによると「30歳頃までは一律水準の昇給」という声が多く、30代後半から管理職への登用スピードによって個人差が大きく開く構造です。年収1,000万円超の社員も実際に存在しますが、課長・部長クラス以上へ昇進できるかが最大の分岐点となります。
各年代のレンジ幅(下限と上限の差)が50万円〜150万円と広いのも特徴で、これは同じ年齢でも職種・コースによって大きく異なることを示しています。
新卒初任給
JTBは2024年に初任給を32,000円引き上げ、採用競争力の強化を図りました。
| 職種コース | 初任給(月額) | 首都圏(地域間調整給込み) |
|---|---|---|
| 総合職(法人・デジタル) | 242,000円 | 262,000円 |
| エリア総合職 | 217,000円 | 237,000円 |
| 個人専門職(転居あり) | 212,000円 | 232,000円 |
| 個人専門職(転居なし) | 202,000円 | 222,000円 |
コース間で初任給に月4万円(年48万円)の差があります。この差はスタート地点にとどまらず、昇給率も基本給に連動するため年次が進むほど開いていきます。前述の職種別年収(企画職559万円 vs 販売職350万円)は、この初任給の差が10年、20年と積み重なった結果と考えるのが自然です。JTBを検討する際は「JTBの年収」ではなく「どのコースで入るか」で見るべきということです。
給与制度の仕組み
基本給与構造
JTBの給与は基本給・地域間調整給・役割成果給・各種手当で構成されます。口コミでは「基本給は同年代と比較して大きいとは言えない」「基本給が低く残業代に依存する給与構造」という指摘が複数見られます。
2024年からの人事制度改革
JTBは2024年から人事制度を大幅に改革しています。主な変更点は、初期育成期間の4年から2年への短縮、成果反映時期の前倒し(6年次→4年次)、年功要素の廃止と能力重視への転換です。若手社員が早期に成果を年収に反映させやすくなる方向の改革であり、口コミにある「4年目までは昇給がほとんどない」という状況は今後変わっていく可能性があります。
ボーナス・賞与制度
ボーナスは年2回(夏季・冬季)の業績連動型です。業績好調時で年間3〜4ヶ月分、通常時で2.5〜3ヶ月分が目安とされています。コロナ禍(2020〜2021年)はボーナス支給停止となりましたが、2022年から段階的に復活し安定を取り戻しています。
賞与が「停止」まで至った経験がある点は、旅行業界特有のリスクとして押さえておくべきです。同じ観光関連でも、JAL(949万円)は賞与が圧縮されたものの支給は継続しており、業態によって外部環境ショックの効き方が違うことが分かります。
競合他社との年収比較——比べ方に注意が必要です
旅行業界の年収比較は、上場企業と非上場企業が入り混じっているため単純比較ができません。同じ「平均年収」でも、有価証券報告書の全社平均と口コミの集計値では性格がまったく違います。
有価証券報告書ベース(上場企業のみ)
| 会社名 | 平均年収(有報) | 平均年齢 | 上場状況 |
|---|---|---|---|
| 近畿日本ツーリスト | 約708万円 | 45.2歳(勤続21.0年) | KNT-CTホールディングス傘下 |
| エイチ・アイ・エス(HIS) | 417〜444万円 | 37.6歳 | 上場 |
| JTB | 開示なし | — | 非上場 |
| 日本旅行 | 開示なし | — | 非上場(JR西日本グループ) |
ここで注意したいのが近畿日本ツーリストです。有報上は708万円ですが、平均年齢45.2歳・勤続21.0年という長期在籍層が中心の数字で、同社のOpenWork口コミ平均は377万円です。有報だけを見て「近ツリはJTBより270万円高い」と読むと、実態を大きく取り違えます。
口コミベース(同じ土俵での比較)
| 会社名 | 口コミベース平均年収 | 特徴 |
|---|---|---|
| JTB | 440万円〜461万円 | 国内最大手、安定経営 |
| エイチ・アイ・エス(HIS) | 416万円〜443万円 | 海外旅行特化 |
| 日本旅行 | 380万円〜420万円 | 歴史ある老舗 |
| 近畿日本ツーリスト | 約377万円 | 団体旅行に強み |
口コミ同士という同じ土俵で比べると、JTBが業界最上位です。有報ベースの数字と結論が逆転する点が、旅行業界の年収比較の難しさを表しています。業界平均(doda調べ:362万円)を約80〜100万円上回る水準で、「長期的なキャリア形成に適している」という評価につながっています。
福利厚生・労働環境
残業時間の実態
平均残業時間は月24時間程度(口コミ参考値)でサービス業としては標準的な水準です。パソコンのログによる厳格な労働時間管理が行われており、残業代は一般社員(非管理職)に全額支給されます。管理職は裁量労働制のため残業代の支給対象外です。
基本給が低めで残業代の比率が高い構造のため、管理職に昇進した直後は残業代がなくなり手取りが一時的に下がるケースがある点は理解しておく必要があります。旅行業界特有の繁忙期(GW・お盆・年末年始)や国内外の情勢変化による業務量の増減もあります。
主な福利厚生
- 休暇制度:年次有給休暇・慶弔休暇・産前産後休暇・育児休暇
- 社会保険:健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険
- 企業年金:確定給付企業年金・確定拠出年金
- 教育制度:新入社員研修・海外研修・資格取得支援
口コミでは「労働組合もあり福利厚生も充実。社員用のヘルプラインもある」「入社時研修から入社後の教育システムなど万全で、上司や先輩が全力でフォローしてくれる」という声があります。
手取り額の目安
| 年収 | 想定 | 手取り概算 | 月手取り概算 |
|---|---|---|---|
| 380万円 | 20代前半・入社数年目 | 約300万円 | 約25万円 |
| 450万円 | 口コミ中心値(30代前半) | 約348万円 | 約29万円 |
| 559万円 | 企画職の平均 | 約425万円 | 約35万円 |
| 800万円 | 課長クラス | 約592万円 | 約49万円 |
※東京都・独身での概算。扶養家族・各種控除により変動します。
「月の手取りがいくらなら生活実感が変わるのか」を知りたい方は、手取り30万円はすごい?【年収457万円・上位15%の現実】と手取り25万円は「すごい」?「普通」?もあわせてご覧ください。JTBの口コミ中心値はちょうどこの2記事の中間帯にあたります。
JTBの財務状況と業績
JTBは非上場企業であるため詳細な財務情報は非公開ですが、コロナ禍(2020〜2021年)で業績が大幅に悪化し純損失▲1,051億円(2021年)を計上、自己資本比率が6%台まで低下しました。その後、日本政策投資銀行などによる総額300億円の資本増強を受けて経営立て直しを進め、2025年時点で自己資本比率は21.3%まで回復しています。
ただし純資産は2018年の1,782億円から2025年は1,404億円と依然として低下しており、財務体質の強化が継続課題です。賞与が業績連動である以上、この財務状況は年収の安定性に直結します。業績面では観光需要の回復とともに黒字圏に戻り、賞与も段階的に正常化していますが、旅行業は景気・感染症・国際情勢の影響を受けやすい構造上の特性がある点は理解しておく必要があります。
社員の口コミ
ポジティブな評価
「労働組合もあり福利厚生も充実。コロナの時は大変でしたが、業績がいい時は臨時ボーナスも出ました」(口コミサイト)
「入社時研修から、入社後の教育システムなど万全で本当に素晴らしかった。わからない事や、ミスをした時などは、上司や先輩社員が全力でフォローしてくれる」(口コミサイト)
「実力に応じた役割成果給で活躍すれば十分な年収になる」(法人営業・主任・在籍5〜10年)
課題として指摘される点
「給料があまり良くない割に仕事はハード。役職者になればかなり貰えるが人が多くなかなかなれない」(口コミサイト)
「30歳頃までは一律水準の昇給。なかなか評価が反映されない」(渉外営業・在籍10〜15年)
「基本給は同年代と比較しても大きいとは言えず、自身の年齢的に世間一般的に見てもやや低い印象」(営業職・在籍3〜5年)
転職・入社に向けたポイント
JTBが求める人材像
- デジタルスキル:IT・DX推進経験者
- 語学力:インバウンド対応能力(英語・中国語)
- 営業経験:B2B法人営業経験
- 専門資格:旅行業務取扱管理者など
中途採用の年収レンジ
中途採用の年収は経験・スキルに応じて個別に決定されます。参考レンジとして、法人営業経験者で400〜600万円、デジタルマーケティング経験者で450〜700万円、企画・管理職経験者で500〜800万円が目安とされています。
応募前に確認しておきたい記事:dodaの書類選考に通らない理由【通過率22%の実態】/書類選考通過率の現実とATS対策/転職の最終面接で内定を取る完全戦略
社内での年収アップポイント
- 早期の専門性確立:デジタルマーケティング・インバウンド・法人営業・企画戦略立案の領域が特に評価されやすい
- 資格取得:旅行業務取扱管理者(国内・総合)、通訳案内士、TOEIC高スコア、デジタルマーケティング関連資格
- 管理職への早期登用:課長職以上で年収が大きく跳ね上がる構造のため、リーダーシップ発揮と業績貢献が重要
- 社内公募制度の活用:定期的に実施されており、より条件の良いポジションへの異動が可能
よくある質問(FAQ)
Q1. なぜサイトによって平均年収が433万円〜510万円とばらつくのですか?
回答者の職種構成が違うためです。JTBは企画職559万円・営業職472万円・販売職350万円と職種間で200万円以上の差があるため、どの職種の回答が多いかで平均が大きく動きます。実際、回答者平均30歳のサイトが510万円、34.5歳のサイトが439万円と年齢が若いほうが高く出る逆転が起きています。サンプル数の大きいOpenWork(957人)とエン(566人)の440〜460万円を中心値と考えるのが妥当です。
Q2. JTBの手取り年収はどの程度ですか?
口コミ中心値の440〜460万円の場合、手取りは年間約340〜350万円(月額約28〜29万円)が目安です。扶養家族の有無・各種手当・勤務地により変動します。
Q3. JTBで1,000万円の年収は可能ですか?
課長・部長クラス以上への登用により実現可能で、実際に1,000万円を超える社員も存在します。ただし管理職ポジション数は限られているため「人が多くなかなかなれない」という口コミもあります。年代別データでも50代以上で700万円〜という水準のため、1,000万円超は管理職層に限られると考えてください。
Q4. 近畿日本ツーリストの平均年収708万円のほうが高いのでは?
比べているものが違います。近畿日本ツーリストの708万円は有価証券報告書の数値で、平均年齢45.2歳・勤続21.0年という長期在籍層を含む全社平均です。一方JTBの440〜460万円は回答者30代前半中心の口コミ値です。同じ口コミ同士で比べると近畿日本ツーリストは約377万円で、JTBのほうが上回ります。年収比較では「誰を集計した数字か」を必ず確認してください。
Q5. 旅行業界特有の働き方は年収にどう影響しますか?
GW・お盆・年末年始などの繁忙期に業務量が集中します。非管理職の残業代は全額支給されているため、繁忙期の残業が年収の上乗せ要素になります。一方でコロナ禍のように業績が悪化した際はボーナスへの影響が大きく、2020〜2021年には支給停止に至った実績があります。
Q6. JTBの昇進・昇給はどの程度のスピードですか?
2024年からの人事制度改革により年功要素が縮小され、成果が反映される時期が4年次に前倒しされました。ただし口コミでは「4年目までは昇給がほとんどない」という声も残っており、30代以降の昇進スピードが年収の大きな差を生む構造です。
まとめ
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 平均年収(口コミ参考値) | 440万円〜461万円(OpenWork957人・エン566人) |
| 公式データ | 非上場のため有価証券報告書の開示なし |
| サイト間のばらつき | 433〜510万円。職種構成の違いが原因で年齢の逆転も発生 |
| 職種間格差 | 企画職559万円 vs 販売職350万円(209万円差) |
| 初任給 | 総合職242,000円〜/個人専門職202,000円〜(月4万円差) |
| 旅行業界内での位置づけ | 口コミ同士の比較では業界最上位。業界平均362万円を約80〜100万円上回る |
| 給与構造の特徴 | 基本給低め・残業代+賞与が大きな比率を占める |
| 賞与リスク | コロナ禍(2020〜2021年)に支給停止の実績あり |
| 人事制度改革 | 2024年から年功要素縮小・成果反映を4年次に前倒し |
JTBは旅行業界内ではトップクラスの年収水準と充実した福利厚生を提供する企業です。ただし「全国正社員平均よりやや低め」「職種・コースによって200万円以上の差がつく」「30代前半まで年収が横並びになりやすい」という構造的な特徴を理解した上で検討することが重要です。
2024年からの人事制度改革や旅行需要の回復という環境変化を踏まえ、長期的なキャリア形成と旅行・観光業界への関心を持つ方にとっては、依然として有力な選択肢の一つです。転職の際は、自身の職種・スキルとJTBが求める人材像の合致度を具体的に整理した上で臨むことをおすすめします。
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