楽天グループの平均年収851万円【2025年12月期】42歳に揃えると1,001万円でLINEヤフーを逆転する理由

楽天グループの平均年収は高い?職種・経歴・年代別の給与実態を解説!

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2025年12月期・最新有価証券報告書ベース
楽天グループの平均年収851万円
42歳に揃えると1,001万円でLINEヤフーを逆転する
851万円平均年収(2025年12月期)
36.0歳平均年齢(IT大手で最若手級)
+30万円前期比・6年連続の上昇
1,001万円42歳補正後の水準

「楽天グループの平均年収はどのくらい?」「グレード制度の実態は?」「LINEヤフーやサイバーエージェントとどっちが高い?」

楽天グループの平均年収は、2025年12月期の有価証券報告書で8,508,495円(約851万円)・平均年齢36.0歳・平均勤続年数6.3年です。前期の820万円から+30万円で、6年連続の上昇となりました。

ただし、この851万円という数字を額面のまま他社と並べると、楽天は国内IT大手の中で最下位に見えます。実はここに落とし穴があります。楽天の平均年齢36.0歳はIT大手のなかでも若く、当サイトの42歳補正をかけると順位が大きく動くからです。本記事では、最新の有報データをもとに年代別・グレード別・職種別の実態と、他社比較の正しい見方を整理します。

この記事でわかること

  • 2025年12月期の最新平均年収851万円と、6年分の正しい推移
  • 42歳に揃えると楽天が1,001万円になり、LINEヤフー・NTTデータ・ソフトバンクを逆転すること
  • グレード制度(C〜AAA)と、BBB→Aの壁の意味
  • 年代別・職種別の年収目安と手取り実額
  • 公式募集要項で確認できる新卒初任給(学部35万円・院卒36万円)
  • 最終赤字1,778億円なのに平均年収が過去最高を更新した理由
  • 週4日出社・有給消化率・残業時間の実態
目次

楽天グループの会社基本情報

社名 楽天グループ株式会社(Rakuten Group, Inc.)/証券コード4755
本社所在地 東京都世田谷区玉川一丁目14番1号(楽天クリムゾンハウス)
代表者 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史
設立 1997年2月7日
主要事業 インターネットサービス/フィンテック/モバイル
社内公用語 英語(Englishnization)

楽天グループの平均年収は851万円【2025年12月期・最新】

2025年12月期の有価証券報告書によると、楽天グループ株式会社(提出会社単体)の平均年間給与は8,508,495円、平均年齢36.0歳、平均勤続年数6.3年です。国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」の平均給与478万円の約1.8倍にあたります。

平均年間給与
851万円
8,508,495円
平均年齢
36.0歳
前期35.3歳
平均勤続年数
6.3年
前期5.8年
前期比
+30万円
6年連続の上昇
要更新「平均勤続年数5.8年」と書いている記事は1年古い数値です。5.8年は2024年12月期(820万円・35.3歳)のもので、2025年12月期は6.3年に伸びています。1年で0.5年伸びたということは、この1年の入社と退職の差し引きで、在籍の長い層の比率が上がったことを意味します。

過去6年の年収推移

決算期 平均年収 前年比 備考
2020年12月期 745万円 ▲10万円 コロナ禍で唯一の下落年
2021年12月期 774万円 +29万円
2022年12月期 797万円 +22万円
2023年12月期 794万円 ▲2.4万円 モバイルの先行投資が重かった期
2024年12月期 820万円 +26万円 35.3歳・勤続5.8年
2025年12月期 851万円 +30万円 36.0歳・勤続6.3年
訂正多くのサイトが載せている推移表は1年ずれています。「2020年12月期774万円・2021年12月期774万円(±0)」という表記をよく見かけますが、774万円は2021年12月期の値で、2020年12月期は745万円です。2021年は横ばいではなく+29万円でした。この誤りのせいで「5年で約77万円・約10%上昇」という説明も間違いになります。正しくは2020年745万円→2025年851万円で、5年間で+106万円・+14.2%です。

有報データと口コミデータの差

有価証券報告書の851万円は提出会社(楽天グループ株式会社単体)の全正社員の統計平均です。一方、口コミサイトの集計値は600万円台後半が中心で、150万円以上の開きがあります。

差の理由は母集団です。有報は管理職・高グレード層を含む全社員が対象ですが、口コミ投稿者は若手・中堅層に偏ります。同じ構造はSCSK(有報788万円 vs 口コミ598万円)でも確認していて、あちらは年齢差で説明できました。楽天の場合も、口コミの回答者は平均36.0歳より若い層が中心と考えるのが自然です。

【この記事の核】42歳に揃えると、楽天は国内IT大手で3位に上がる

当サイトでは、企業間の年収を比べるときに「額面+(42.0−平均年齢)×25万円」で平均年齢を42歳に揃える方法を使っています。平均年齢が若い会社は額面が低く出るため、そのままでは順位が歪むからです。

楽天の平均年齢は36.0歳。42歳まで6.0歳ぶんあるので、補正すると851万円+150万円=約1,001万円になります。この補正を主要IT企業に一律でかけると、順位が入れ替わります。

企業 平均年収(額面) 平均年齢 42歳補正 順位の動き
メルカリ 1,176万円 36.3歳 約1,319万円 1位 → 1位
サイバーエージェント 913.8万円 33.8歳 約1,119万円 3位 → 2位
楽天グループ 851万円 36.0歳 約1,001万円 最下位 → 3位
NTTデータグループ 923万円 39.7歳 約981万円 2位 → 4位
LINEヤフー 902万円 39.0歳 約977万円 4位 → 5位
ソフトバンク 871万円 42.0歳 871万円 5位 → 6位

出典:各社の有価証券報告書。メルカリは2025年6月期、サイバーエージェントは2025年9月期、楽天は2025年12月期、LINEヤフーとソフトバンクは2026年3月期、NTTデータグループは2025年3月期(2025年9月の上場廃止により、これが最終開示値)。

楽天は額面では6社中最下位ですが、42歳に揃えると3位まで上がります。逆転するのはNTTデータ(72万円差 → 20万円の逆転)、LINEヤフー(51万円差 → 24万円の逆転)、ソフトバンク(20万円差 → 130万円の逆転)の3社です。「楽天はLINEヤフーより60万円低い」という比較は、年齢を揃えると成立しません。
訂正「LINEヤフーは平均年齢35歳で楽天とほぼ同世代」という記述をよく見かけますが、誤りです。LINEヤフーの2026年3月期の有報は902万円・平均年齢39.0歳・平均勤続年数9.6年。楽天より3歳年上で、勤続年数は3.3年長いという構成です。同世代同士の比較ではありません。なお同社の2025年3月期は884万円・38.4歳でした。

ただし、メルカリとサイバーエージェントとの差は補正しても縮まらない

補正が楽天に有利に働くのは、平均年齢が楽天より高い会社に対してだけです。メルカリ(36.3歳)とサイバーエージェント(33.8歳)は楽天と同等かそれ以上に若く、補正しても差は縮みません。むしろサイバーエージェントとの差は額面62.8万円から補正後118万円へ、ほぼ倍に広がります。

メルカリとの差は額面325万円、補正後318万円でほぼ変わりません。この2社に対しては「若い会社だから額面が低いだけ」という説明は使えない——年収を最優先に考えるなら、この事実は正面から受け止める必要があります。

最終赤字1,778億円なのに、平均年収が過去最高を更新した理由

追記年収の話をするうえで、業績を見ないわけにはいきません。2025年12月期の連結決算は次のとおりです。

項目 2025年12月期 前期比
売上収益 2兆4,965億円 +9.5%(過去最高)
IFRS営業利益 143.8億円 ▲72.9%
Non-GAAP営業利益 1,062.8億円 +1,407.9%(約15倍)
親会社帰属当期損失 ▲1,778.9億円 前期▲1,624.4億円
モバイル事業EBITDA 288億円 参入後初の通期黒字化

一見すると矛盾しています。最終赤字は拡大しているのに、平均年収は+30万円で過去最高です。読み解きの鍵は3つあります。

  • IFRS営業利益の72.9%減は前期の反動——前期にAST SpaceMobile社株式の会計処理変更による再測定益1,069億円をその他の収益に計上しており、この一過性要因を除けば営業利益は着実に増えています
  • 本業の指標であるNon-GAAP営業利益は約15倍——1,062.8億円まで回復しました。インターネットサービス・フィンテック・モバイルの全セグメントで増収です
  • モバイルのEBITDAが参入後初の通期黒字化——288億円で前年から651億円の改善。契約回線数は1,000万を突破しました
つまり「赤字だから年収も危ない」とは読めない状態です。最終赤字1,778.9億円の中身には不採算事業の整理や評価見直しといった構造改革費用が含まれており、キャッシュを生む力そのものは改善しています。ただし配当は2025年12月期も無配を継続しており、株主還元より投資と人材確保を優先している局面である点は押さえておくべきです。

楽天独自のグレード制度と年収レンジ

楽天では独自のグレード制度(C〜AAA)が採用されており、このグレードが年収のベースを決めます。グレードは半年ごとの評価によって決まります。ただし各グレードの年収レンジは公式に開示されていません。以下は口コミ・転職エージェント情報を突き合わせた目安です。

グレード 役職レベル 年収レンジ目安 到達目安
C 新入社員 400〜500万円 入社時
B 一般社員(初期) 450〜580万円 入社1年目
BB 一般社員(中級) 500〜680万円 2〜3年目
BBB シニア社員 600〜720万円 3〜5年目
A マネージャー(サブマネージャー相当) 950〜1,200万円 6年目以降(選抜)
AA シニアマネージャー 1,000〜1,500万円 8年目以降
AAA ディレクター 1,300〜2,000万円 10年目以降

BBBからAへの壁——最大の年収ターニングポイント

楽天でのキャリアで最大の分岐点がBBBからAへの昇格です。BBBの720万円前後からAの950万円超へ、一段で約230万円上がる計算になります。年収1,000万円に届くかどうかは、この一段を越えられるかでほぼ決まります。

一方で「BBBで何年も止まっている」という口コミも複数あります。A昇格の条件として挙げられるのは、英語力(TOEIC800点以上が目安)、成果の定量的な可視化、楽天主義の体現の3つです。最短で入社6年目にA到達した事例がある一方、BBBのまま長く在籍するケースも少なくありません。

この「一段で230万円」という構造は、平均年収851万円の読み方に直結します。平均値の851万円に対応するグレードは、実際にはほとんど存在しません。BBB(600〜720万円)とA(950〜1,200万円)の間が空いているためです。851万円という平均は、720万円台の層と1,000万円台の層が混ざった結果の中間値であって、多数派の実感値ではない可能性が高いということです。

【年代別】楽天グループの平均年収

年代 平均年収目安 手取り目安 特徴
20代前半 約450〜500万円 約355〜390万円 グレードB〜BBが中心。固定残業代(40時間分)込み
20代後半 約546〜600万円 約425〜460万円 BB到達。全国平均478万円を上回る
30代前半 約720〜760万円 約545〜570万円 BBB到達が中心。A昇格を目指す重要な時期
30代後半 約850〜950万円 約628〜690万円 A到達者は一気に上昇。到達可否で差が開く
40代前半 約950〜1,050万円 約690〜757万円 AA(シニアマネージャー)クラスが視野に
40代後半 約1,050万円前後 約757万円前後 専門性の高い職種は1,200万円超も
50代 約1,100〜1,200万円 約789〜845万円 ディレクター・AAA級の高年収帯

手取りは東京都・独身・各種控除なしの概算です。40歳以上は介護保険料の負担が加わるため、同じ額面でも手取りは若干下がります。年代別の年収は口コミ集計に基づく目安で、有報の平均年齢36.0歳を大きく外れる年代ほど推計の幅が大きくなります。

楽天は「20代では平均的、30代以降で急速に上昇し、50代で安定的に高水準」という年収カーブです。実質的には30代後半のグレードA到達が、その後の生涯年収を大きく左右します。

手取り額の目安

年収851万円の手取り試算(東京都・36歳・独身)

額面年収8,510,000円
健康保険料▲ 約425,000円
厚生年金保険料(上限に達する)▲ 約714,000円
雇用保険料▲ 約47,000円
所得税・復興特別所得税▲ 約543,000円
住民税▲ 約499,000円
年間手取り額(目安)約628万円
月あたり手取り額(目安)約52.3万円

給与所得控除195万円(上限)、基礎控除58万円(住民税は43万円)、協会けんぽ相当の料率で試算した目安です。年収851万円だと厚生年金保険料は標準報酬月額の上限(650,000円)に達するため、これ以上年収が上がっても厚生年金の負担は頭打ちになります。同じ計算方法は手取り30万円の逆算でも使っています。

年収851万円に対する手取り率は約74%です。グレードAに上がって1,050万円になっても、手取りは約757万円で+129万円——額面では+199万円ですが、手取りベースでは約65%しか残りません。手取りベースで生活設計を考えるなら、この逓減を織り込む必要があります。

新卒初任給と1年目の年収

要更新公式募集要項で確認できる初任給は以下のとおりです。「大学院卒38万円・大学卒36万円・高専卒34万円」と書いている記事がありますが、公式の職種区分と金額が一致しません。

コース/学歴 初任給(月額) 備考
ビジネス総合コース(学部卒) 350,000円 40時間相当の固定時間外手当を含む
ビジネス総合コース(院卒) 360,000円 同上
エンジニアコース 370,000円〜 専門知識・経験・実力に応じて個別決定

いずれも月40時間分の固定時間外手当を含む金額で、40時間を超えた分は別途支給されます。厚生労働省の大卒初任給平均(24万円前後)と比べると10万円以上高い水準ですが、この差の一部は「あらかじめ40時間ぶんの残業代が入っている」ことによるものである点は理解しておく必要があります。

「1年目の年収は600〜650万円」という試算は当サイトでは採用しません。この数字は「月給×12+賞与6ヶ月分+手当20万円」で積み上げたものですが、賞与の月数は公式に開示されていません。加えて楽天は年俸制の要素を持つため、月給を12倍したうえに賞与を上乗せすると二重計上になる可能性があります。公式に確認できるのは月額給与だけで、学部卒なら35万円×12=420万円が確定部分です。他媒体では1年目の目安を470〜540万円としているものもあり、レンジで捉えるのが妥当です。

給与制度の詳細

基本給と固定残業

  • グレード(C〜AAA)に応じて設定される
  • 半年ごとに昇給の機会あり
  • 月40時間分の固定時間外手当が月給に含まれる。40時間超過分は別途支給
訂正「楽天は裁量労働制のため、効率的に成果を出した社員ほど実質時給が高くなる」という説明は、固定残業代の仕組みと矛盾します。裁量労働制であれば、労働時間にかかわらず所定のみなし時間で計算されるため「40時間超過分は別途支給」は成立しません。楽天はフレックスタイム制(コアタイムあり)+40時間分の固定時間外手当という組み合わせで、超過分は支払われる仕組みです。両方を並記している記事は、どちらかが誤りです。

評価制度

楽天の評価は「コンピテンシー評価」と「パフォーマンス評価」の2本柱です。コンピテンシー評価は期待される行動を継続的に発揮できているかを見るもので昇給・昇格に、パフォーマンス評価は期初に設定した目標に対する成果を見るもので賞与に反映されます。年功序列ではないため、年上の社員が年下の社員に給与を抜かれることもあります。

国内IT企業との年収比較

前掲の42歳補正表に、有価証券報告書ベースの数値をまとめ直したものが以下です。比較対象の数値には旧年度のものが出回っているので、決算期を必ず確認してください。

企業名 平均年収 平均年齢 決算期 楽天との差(額面/補正後)
メルカリ 1,176万円 36.3歳 2025年6月期 +325万円/+318万円
NTTデータグループ 923万円 39.7歳 2025年3月期 +72万円/▲20万円
サイバーエージェント 913.8万円 33.8歳 2025年9月期 +63万円/+118万円
LINEヤフー 902万円 39.0歳 2026年3月期 +51万円/▲24万円
DeNA 883万円 2025年3月期 +32万円/—
ソフトバンク 871万円 42.0歳 2026年3月期 +20万円/▲130万円
楽天グループ 851万円 36.0歳 2025年12月期 —(基準)
訂正比較表でよく見かける数値のうち、4社ぶんが誤りか旧年度です。LINEヤフー「912万円・35歳」→正しくは902万円・39.0歳/NTTデータ「852万円」→923万円(71万円の誤り)/ソフトバンク「808万円・41歳」→871万円・42.0歳/DeNA「790〜820万円」→883万円。とくにソフトバンクは平均年齢42.0歳ちょうどで、42歳補正をかけても数値が1円も動かない珍しい会社です——補正後は楽天が130万円上回ります。

外資系IT企業との比較

Google・Meta・Microsoft・Amazonの日本法人は、いずれも単体の有価証券報告書を提出していません。したがって「Google日本法人1,400万円」といった数字は口コミ・エージェント推計であり、楽天の851万円(有報)とは性格の異なるデータです。母集団も職種構成も揃っていないため、並べて差額を計算しても意味のある比較にはなりません。同じ問題はアクセンチュア(非上場で有報なし)の記事でも詳しく整理しています。

そのうえで、外資系との比較で楽天が持つ相対的な強みを挙げるなら、雇用の安定性、日本式の評価・昇格制度の予測可能性、そしてEC・フィンテック・モバイルという異なる事業領域を社内で行き来できることです。今後需要が伸びる職種という観点でも、金融とモバイルの両方に触れられる環境は珍しい部類に入ります。

年収1,000万円に到達するには

ルート①:マネージャーコース(最多数)
グレードA以上への昇格が最も一般的なルートです。入社6〜8年が目安。BBBからAへの昇格条件として英語力(TOEIC800点以上)・成果の定量化・楽天主義の体現が挙げられます。

ルート②:専門職コース
データサイエンティスト・AI・クラウドエンジニアなど市場価値の高い専門性があれば、BBBグレードでも1,000万円を超えるケースがあります。

ルート③:営業成果コース
インセンティブ制度が適用される営業職では、高い実績を上げた年に1,500万円以上に達することもあります。ただし年によるばらつきが大きい点に注意が必要です。

補正後の視点でいえば、楽天の1,001万円は「42歳時点で1,000万円が平均的に見える会社」ということでもあります。ただしこれは統計上の換算値で、実際に42歳の社員が全員1,000万円もらっているわけではありません。グレードAに到達していれば950〜1,200万円、BBBのままなら600〜720万円——同じ42歳でも400万円以上の差がつくのが実力主義の会社です。

【職種別】楽天グループの平均年収

職種 平均年収(口コミベース) 年収レンジ 特徴
開発職(エンジニア上位) 約896万円 600〜1,200万円 AI・機械学習・データサイエンス系が特に高い
エンジニア・SE 約722万円 500〜950万円 市場価値が高く安定した水準
マーケティング 約693万円 450〜900万円 事業貢献の成果評価が重要
人事 約683万円 450〜850万円
企画・戦略 約665万円 400〜850万円
営業 約593万円 350〜800万円 成果次第でインセンティブあり

口コミ集計による目安です。元の表にあった「管理職(A以上)約741万円」は削除しました——グレードAの年収レンジ(950〜1,200万円)と整合せず、「管理職」の定義が回答者ごとに揃っていない可能性が高いためです。

楽天のグレード制度は等級で年収ベースが決まるため、同じグレードなら職種による差は小さいという特徴があります。エンジニア・開発職が高く出るのは、市場価値の高い専門職が高グレードに昇格しやすいためです。IT職種全般の相場はIT業界の平均年収(466万円)と比べれば把握しやすくなります。

なお、同じIT系でもSIerは年齢構成が大きく異なります。富士通(929万円・43.1歳)SCSK(788万円・42.9歳)は平均年齢が42歳を超えているため、42歳補正では数値が下がります。楽天とSIerを額面で並べると、年齢構成の違いをそのまま年収の差として読んでしまうので注意してください。KDDI(1,051万円・42.0歳)のような通信キャリアも同様です。

残業時間と働き方の実態

指標 数値 補足
月間平均残業時間 約25.5時間 口コミ集計。40時間の固定残業枠の内側に収まる水準
有給休暇消化率 約71.9% 口コミ集計。「90%以上」は根拠が確認できない
フレックスタイム コアタイムあり 裁量労働制ではない
出社方針 原則週4日出社・週1日リモート 2021年11月に週3→週4へ変更。以降も維持
訂正「リモートワークは週3日まで在宅可能」は事実と逆です。楽天は2021年11月に出社日を週3日から週4日へ増やしており、現在も原則週4日出社・週1日リモートが基本ルールです。出社状況が管理されているという口コミもあります。フルリモートやハイブリッド中心の会社から転職する場合、ここは年収以上に影響の大きい条件になります。
口コミ|在籍中・コーポレート部門
週4はオフィス出社に変わった。週1はWFHできる。特定の理由により週3出社にすることも可能だが、出社状況はトラッキングされていて、週4来ていない場合はマネージャーに連絡がくる。

残業時間については、2014年頃の月50時間超からは大幅に改善しています。ただし「固定残業40時間込み」という給与体系は、残業が少ない月でも月給が変わらない一方、40時間近く働くことが前提に組まれているとも読めます。同様の設計はソフトバンクのように1分単位で残業代を支給する会社とは対照的です。

楽天グループの福利厚生

カテゴリ 主な内容
住宅関連 住宅手当・社宅制度(条件あり)
食事 社員食堂(1日3食・無料または格安)。楽天クリムゾンハウスの名物制度
健康・ライフ 健康保険組合による医療費補助・人間ドック補助・社内フィットネス
語学・キャリア 英語学習支援・資格取得支援・社内研修プログラム
研修制度 新入社員研修・職種別専門研修・オンライン学習プラットフォーム

金額を明記していた項目(住宅手当月額3万円・住宅ローン優遇・TOEIC報奨金など)は、公式に確認できる一次情報がないため金額表記を外しています。適用条件は職種・グレード・年度で変わるため、提示条件書での確認が確実です。

転職を検討する際のポイント

向いている人

  • 成果主義・実力主義を好み、グレード昇格に向けて動ける
  • 英語を使う環境に抵抗がない(A昇格の目安はTOEIC800点以上)
  • EC・フィンテック・モバイルと複数事業を横断して経験を積みたい
  • 週4日出社の働き方を許容できる

向いていない人

  • 年功で年収が上がる前提でキャリアを考えている(BBBで止まれば横ばい)
  • 英語に強い抵抗がある
  • フルリモートまたは出社週2日以下を条件にしている
  • 1つの専門分野だけを深めたい

中途採用の年収目安

  • 経験1〜3年:500〜700万円
  • 経験3〜5年:600〜850万円
  • 経験5〜10年:750〜1,200万円
  • 経験10年以上(マネージャー経験あり):900〜1,500万円

年収交渉では過去の実績を定量的に示すことが重要です。書類選考の通し方エージェントの使い分け転職活動全体の進め方も合わせて準備しておくと、提示グレードの交渉余地が広がります。提示されるグレードで初年度の年収がほぼ決まるため、ここが最大の交渉ポイントです。

よくある質問(FAQ)

Q

楽天の平均年収851万円は本当に高いのですか?

A
国税庁「令和6年分」の平均給与478万円の約1.8倍です。ただし国内IT大手の額面比較では最下位に位置します。平均年齢36.0歳という若さを考慮して42歳に揃えると約1,001万円になり、順位は6社中3位まで上がります。額面と補正後のどちらを見るかで評価が変わる、典型的なケースです。

Q

LINEヤフーとどちらが年収が高いですか?

A
額面ではLINEヤフー(902万円・2026年3月期)が楽天(851万円)を51万円上回ります。ただしLINEヤフーの平均年齢は39.0歳で、楽天より3歳年上です。42歳に揃えると楽天1,001万円に対しLINEヤフー977万円で、24万円ぶん楽天が上回ります。「同世代で60万円差」という説明は、LINEヤフーの平均年齢を35歳と誤って書いた記事に由来するものです。

Q

楽天の残業時間は多いですか?

A
口コミ集計では月25.5時間程度で、40時間の固定残業枠の内側に収まっています。注意すべきは月給に40時間分の固定時間外手当が含まれている点です。40時間以内なら追加の残業代は発生せず、超過分のみ別途支給されます。裁量労働制ではありません。

Q

リモートワークはできますか?

A
原則週4日出社・週1日リモートです。楽天は2021年11月に出社日を週3日から週4日に増やしており、現在もこの方針が続いています。フルリモート可能と書いている情報は古いか誤りです。事情によって週3出社にできる場合もありますが、出社状況は管理されているという口コミがあります。

Q

最終赤字が続いていますが、年収に影響はありませんか?

A
2025年12月期の最終損失は1,778.9億円で前期から拡大しましたが、平均年収は逆に+30万円で過去最高を更新しています。本業の収益力を示すNon-GAAP営業利益は前期の約15倍(1,062.8億円)まで回復し、モバイル事業のEBITDAも参入後初の通期黒字化を達成しました。最終赤字には構造改革費用や評価見直しが含まれています。ただし配当は無配を継続しており、還元より投資を優先する局面である点は認識しておくべきです。

Q

年収1,000万円到達には何年かかりますか?

A
マネージャーコース(グレードA)での到達は入社6〜8年が目安です。ただしBBBからAへの壁があり、BBBで止まる社員も少なくありません。データサイエンティストやAIエンジニアなど市場価値の高い専門職であれば、BBBでも1,000万円超のケースがあります。英語力・成果の定量化・楽天主義の理解という3条件を早期に満たすことが近道とされています。

Q

離職率は高いですか?

A
平均勤続年数は6.3年(2025年12月期)で、前期の5.8年から0.5年伸びています。IT業界では標準的か、やや長めの水準です。勤続年数が伸びているということは、少なくともこの1年は定着方向に動いていると読めます。ただし成果主義のため、グレードが止まった層や英語・出社方針に馴染めない層の離職は一定数あるとみられます。

まとめ:楽天グループの平均年収

  • 2025年12月期の平均年収は851万円(8,508,495円)・36.0歳・勤続6.3年。前期比+30万円で6年連続上昇。「勤続5.8年」は1年古い数値
  • 年収推移は多くのサイトで1年ずれている。2020年12月期は745万円(774万円は2021年12月期)。正しくは5年で+106万円・+14.2%
  • 42歳に揃えると約1,001万円で、国内IT大手6社中3位に上がる。NTTデータ・LINEヤフー・ソフトバンクの3社を逆転する
  • ただしメルカリ(36.3歳)とサイバーエージェント(33.8歳)との差は補正しても縮まらない。サイバーエージェントとの差はむしろ63万円→118万円に拡大する
  • LINEヤフーの平均年齢は35歳ではなく39.0歳(2026年3月期・902万円)。「同世代で60万円差」という比較は成立しない
  • BBB(600〜720万円)からA(950〜1,200万円)が一段で約230万円。平均851万円に対応するグレードは実際にはほとんど存在しない
  • 新卒初任給は公式でビジネス総合コース学部35万円・院卒36万円、エンジニアコース37万円〜(いずれも固定残業40時間分込み)
  • 最終赤字1,778.9億円でも年収は過去最高。Non-GAAP営業利益は約15倍、モバイルEBITDAは参入後初の通期黒字化。ただし配当は無配継続
  • 原則週4日出社・週1日リモート。「週3日まで在宅可能」は事実と逆。有給消化率は口コミで約71.9%
  • 裁量労働制ではなく、フレックス+固定残業40時間分。超過分は別途支給される
  • 他社と比べるときは決算期と平均年齢を必ず確認する。大手企業の平均年収ランキングでは年齢を揃えた比較を掲載している

本記事は楽天グループ株式会社の有価証券報告書(2025年12月期)および決算短信・決算発表資料、各社の有価証券報告書、公式新卒採用ページ、国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」、OpenWork等の口コミ集計をもとに作成しています。グレード別・年代別・職種別の年収は口コミベースの推計値であり、実際の年収は職種・評価・グレードによって異なります。最新情報は公式IRページでご確認ください。

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